5年以上の月日をかけて行われた帝?王?侯を集めた南昌市にある前漢の海昏侯?劉賀墓の発掘調査が9日、順調に完了した。海昏侯國遺跡の調査、文化財の整理?保護などの作業は現在も続けられている。人民日報が伝えた。
現時點までに明らかになっている最新の成果は以下の通り。
〇墓の內棺に劉賀の遺體の痕跡がかすかに認められること。
〇「劉賀」という名前が刻まれた玉印が、遺體の腰の位置に留められていたこと。
〇考古學者は5000本以上の竹簡(文字を記した竹片)を分離し、「論語」「易経」「禮記」「醫書」「五色食勝」「悼亡賦」といった古文書の內容を確認している。
劉賀墓の內棺は年初、そのまま実験室に運び込まれ、全面的に実験室內の発掘?整理段階に入った。5ヶ月間に渡る整理?処理、サンプル分析、標本の検査といった一連の手順を踏まえ、劉賀の主棺の整理がほぼ完了した。內?外棺は現在も整理中だ。內棺に劉賀の遺體の痕跡がかすかに認められ、金箔を貼り付けた美しい漆器が副葬されていた。遺體の頭部から腹部には、覆面、玉枕、複數の大小まちまちの玉璧が見て取れる。「劉賀」という名前が刻まれた玉印が、腰に留められている。整理により、劉賀の遺體は金メッキが施された絹の瑠璃席に橫たわっていることが分かった。歯はなおも殘されており、瑠璃席の引き出しには100枚の金餅(金の円形の延べ板)が並べられていた。今回の発掘により出土した金器は478點で、中國の発掘調査としては最多。棺內の漆器の殘存物をX線イメージング技術で分析したところ、美しい瑪瑙珠や金メッキの青銅箱などが見つかった。
考古學者は今年以降、5000本以上の竹簡を分離している。赤外線スキャンにより、薄れた文字がはっきりと浮かび上がった。竹簡のさらなる固化?整理?スキャンが間もなく開始され、年末までに保護と資料入手を終え、來年には文字の解読と研究の段階に入る予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月10日
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