中國の宇宙実験室「天宮2號」は9月15日から20日の間に、酒泉衛星発射センターから打ち上げられる。天宮2號の打ち上げ後、有人宇宙船「神舟11號」が宇宙飛行士を乗せて、天宮2號とドッキングする。宇宙飛行士はその後、天宮2號に入り一連の科學実験を開始する。人民網が伝えた。
天宮2號は地球科學観測?応用、宇宙科學実験?探査、応用新技術などの分野の、14件の選び抜かれた任務が計畫されている。これらの実験は宇宙最深部の神秘に迫り、人類の海洋と大気への認識を深め、さらには未來の宇宙旅行時の食料問題を解決する。中國の宇宙事業の歴史上、最も忙しい宇宙実験室と言えるだろう。
例えば「宇宙?地球間量子暗號通信及びレーザー通信試験」の量子暗號通信は、「無條件」で安全な量子通信を実現するための重要なステップだ。この試験は量子暗號通信の重要內容を検証し、宇宙と地球の間で暗號を通信する。
それから「ガンマ線バースト偏光観測」は、ガンマ線バーストと太陽フレアの高感度偏光観測を行う。中國科學院空間応用工學?技術センター高級顧問の顧逸東氏は「ガンマ線バースト偏光探査で、宇宙の新たな窓口を切り開くことができる」と述べた。
天宮2號に搭載されるガンマ線バースト観測裝置は、中國科學院とスイスのジュネーブ大學が共同開発したもので、世界の類似する観測裝置の數十倍の効率を誇る。中國と歐州の科學者が、宇宙の構造?起源?進化の問題について共同研究し、解明する。
また天宮2號は世界初の冷原子時計を搭載し、「液柱熱毛細管対流の実験と研究」、「多種材料宇宙成長実験」、「宇宙高等植物栽培実験」などを行う。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月13日
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