西安交通大學の修士課程で學ぶ村中志津枝さん
上品なメイク、クラシカルなイアリングは、63歳の村中志津枝さんをことのほか優雅に見せる。村中さんは還暦を超えてからも中國文化に対する情熱を持ち続けており、中國語研究のため西安を訪れるのも初めてではない。現在は、西安交通大學中國語修士課程で、最年長の學生として學んでいる。西安日報が伝えた。
▽中國の古典文學に夢中になった學生時代
広島出身の村中さんは大學生のころ、日本語に翻訳された中國の古典文學を読み、中國の文化に觸れた。「読んだのは訳本だったが、中國の名著が好きになった。特に好きなのは紅樓夢。紅樓夢の影響で中國の京劇、昆曲、越劇などにも興味が広がった。一度、中國の越劇団による紅樓夢の舞臺を見たことがあり、とても感激した。公演終了後、大好きな女優の華怡青さんに會いに行き、素晴らしい公演だったと伝えようとした。でも當時は簡単な中國語の挨拶しかできず、通訳を通して話すしかなく、深い交流ができなかった。そのとき私は、中國語をしっかりと學び、いつか憧れの中國人と自由自在に交流できるようになろうと決心した」と村中さん。
村中さんは32歳から、仕事の合間を利用して中國語を學び続けた。3年間獨學で學んだ後、北京を訪れ、中央民族學院と首都師範學院で引き続き中國語を學んだ。中國語のレベルが上がるに伴い、村中さんの中國への愛情も深まった。1993年から2012年にかけ、村中さんは香港で漫畫出版に関する仕事に従事した。