中國家庭金融調(diào)査?研究センターはこのほど、2015年の最新の調(diào)査研究データを発表した。それによると、中國の今年の世帯資産の平均は92萬元(約1775萬円、1元は約19.3円)になるという。「華西都市報(bào)」が伝えた。
調(diào)査結(jié)果によると、今年の世帯平均資産は13年に比べて20.2%増加し、増加率は11-13年の19.6%を上回った。調(diào)査対象となった世帯の資産には、金融資産、不動産、ビジネス資産、その他の資産が含まれ、金融資産の増加率が最大で59.4%に達(dá)した。こうしたデータが発表されると、ネットユーザーの間で熱い議論がわき起こり、多くの人が「(資産額が少なくて)自分が全體の足を引っ張っている」と感じた。
こうしたネットユーザー達(dá)の反応に対し、同センターの李鳳主席研究員(博士)は、「『平均値』はデータの集中ぶりを示す指標(biāo)であり、世帯平均資産はすべての世帯の資産の合計(jì)を世帯數(shù)で割ったものだ。だが平均値というものは両極の數(shù)値の影響を受けやすく、圧倒的多數(shù)の世帯の実情を反映するとはいえないし、世帯資産が92萬元以下だと全國平均より下になるというわけでもない」と説明する。
李主席研究員の指摘によると、「全國の世帯資産の中くらいのレベルを反映するなら、『中央値』の方が指標(biāo)として優(yōu)れている。中央値とは、すべての観察値を上から下まで順番に並べた時(shí)に真ん中にくる數(shù)字を指す。當(dāng)センターの大まかなデータによると、世帯資産の中央値は33萬元(約636萬円)で、資産額がこの數(shù)字を上回っていれば、全國の上半分以上に入ることになる」という。
また李主席研究員は次のように指摘した。「ネットユーザーが自分を平均以下と感じるのは、いくつかの概念を混同したことによるだろう。たとえば世帯と個(gè)人の違い、資産と財(cái)産の違いなどだ。資産はイコール財(cái)産ではない。財(cái)産とは純資産のことであり、資産から負(fù)債額を引いた殘額を指す。たとえば70萬元のローンを組んで100萬元の家を買った人は、『住宅ローンの奴隷』になるかもしれないが、資産は100萬元増える。そして純資産は30萬元ということになる」。