▽中國は競爭で通貨安に助けを求めない
――アジアに「通貨戦爭」のリスクがあるなら、中國はどう対応したらよいか。
陳所長:通貨安によって國際競爭を行うことは主張しない。中國は世界一の商品輸出國であり、通貨の競爭的な値下げで輸出を牽引することはまったく不可能だ。
現在、中國の人件費は上昇し、市場シェアはすでに大きい。製品の質と利益面での競爭力を高めれば、成功の可能性はより大きくなる。これはつまり、中國の経済発展を「中の低」のレベルから「中の高」のレベルに発展させ、ブランドの効果を追求し、品質で勝利をつかむようにすることがカギになる、ということだ。
よって個人的には、中國には元安という方法で米國以外の國々と通貨競爭を行う必要はないといえる。私は人民元の國際化を推進し、中國企業の海外進出を通じて競爭に関與し、これには海外投資も海外での運営も含まれること、また中國の中間製品の輸出を強化することを一貫して主張してきた。こうすれば、中國の國際的な競爭力を高めることができるからだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月23日