中國人研究者が獨自に開発し、完全な知的財産権を持つ、生物工學によって作られた角膜「艾欣瞳」が、このほど北京市で正式に発表された。業界內の専門家は、「同角膜の開発成功は、角膜提供者の不足という中國の臨床的な問題を改善し、視覚障害者に光を取り戻す希望をもたらす」と指摘した。新華社が伝えた。
近年のサンプリング調査の統計結果によると、角膜障害で失明した患者數は約400萬人、感染性角膜炎にかかり失明する患者數は毎年10萬人以上に達する。一方、中國の角膜提供者は年間約3000人で、これに海外から提供?輸入される角膜を加えても、角膜移植手術を受けられる患者は約5000人となっている。圧倒的多數の患者は、暗闇の中で待ち続けている。
中國再生醫學國際有限公司の研究者らが、10年間の模索によって開発に成功した「艾欣瞳」は、今年4月28日に國家食品薬品監督管理局が発行する醫療機器登録証書を取得した。第四軍醫大學組織工學研究開発センター長、「長江學者(高度人材育成プロジェクト対象者)」の金巖教授によると、「艾欣瞳」は異種角膜に特殊な処理を施し、各膜中の細胞?雑種タンパク質?多糖などの抗原を取り除き、天然の角膜の基礎的なコラーゲンタンパク質構造を留めている。生體適合性が高く、安全性が高く、周囲の組織と迅速に整合することができるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月25日