中國の抗日戦爭の歴史を記録した約70年前の米ドキュメンタリー映畫「Kukan:The Battle Cry Of China」が、今後重慶三峽博物館で放映されることになったことが8日、明らかになった。第14回アカデミー賞で初めて設置されたドキュメンタリー賞を受賞した同映畫は、中國系米國人?李霊愛氏と米國の記者レイ?スコット氏(Rey Scott)が協(xié)力して製作した。スコット氏は1937-1940年、撮影カメラを擔いで中國各地約3萬キロを旅し、戦火の飛び交う中國をフィルムに収めた。中國青年報が報じた。
特に貴重なのは、1940年8月19、20日、レイ?スコット氏が米國大使館の屋上から命の危険を冒しながら、舊日本軍が出動させた戦闘機370機以上を撮影した映像だ。それら戦闘機は、重慶で無差別空爆を行い、大勢の死者を出した。
同映畫は1941年6月23日、ニューヨークの映畫館で公開され、好評を博した。そして、翌年2月、アカデミー賞でドキュメンタリー特別賞を受賞した。
重慶市人民代表大會常務委員である、中國抗戦大後方研究協(xié)同創(chuàng)新センターの周勇?センター長は、「同映畫は、西洋人が撮影した抗日戦爭の記録の中で、舊日本軍が重慶で実施した大爆撃を、最も正確かつ詳細、網(wǎng)羅的に記録したもの。最も客観的に評価している資料であり、その映像を見ると驚愕する」と話す。