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2015年6月3日  
 

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日本は歴史の重荷をいつまで背負い続けるのか?

人民網日本語版 2015年02月26日16:02

 日本は安倍首相の戦後70年談話発表に向けた準備として、「有識者懇談會」の初會合を開いた。「有識者懇談會」の正式名稱は「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談會」。安倍政権の選んだ有識者16人からなり、今年8月の「安倍談話」について提言と參考意見を示す。だが安倍氏が「有識者懇談會」をかき集めた本當の意図と実際の効果に疑問の聲が多く上がっている。(文:賈秀東?本紙特約論説員、中國國際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)

 ここ數カ月の安倍氏本人を含む安倍內閣の発言から見て、安倍談話は「三段式」談話となる可能性が高い。第1部は歴史認識関連、第2部は戦後日本の歩み、第3部は未來志向の話が中心だ。現時點で見ると「三段式」談話の重點は第2部と第3部にある。すなわち戦後日本の「平和の歩み」と國際社會への「貢獻」、および安倍氏が特にお気に入りの「積極的平和主義」を大いに語る一方で、第1部はできる限りうやむやにする。つまり村山談話の核心部分である「植民地支配」「侵略」「おわび」といったキーワードは極力回避するということだ。安倍氏は1月末にNHKの番組で「植民地支配と侵略などの表現を継承するか」との司會者の質問に「(重點は)今まで重ねてきた文言を使うかどうかではなく、70年を迎えるにあたり安倍政権としてどう考えているかだ」と述べた。

 やはり安倍氏は口先では村山談話を「全體として引き継ぐ」とする一方で、実際には村山談話の核心的な部分と精神を「選択的に覆す」考えなのだ。村山談話は當時の日本の政府と世論の主流の侵略の歴史に対する総括と反省を代表しており、日本と被侵略國との間の和解実現に重要な環境を整えた。だが日本右翼勢力は村山談話に頭を悩ませ続け、安倍氏も再三「侵略定義未定論」をまき散らし、「植民地支配」「侵略」「慰安婦」などの表現に抗い、さらには靖國神社參拝によって日本軍國主義の招魂を行った。正しい歴史認識なしに未來について大口をたたくのなら、安倍談話は成立の基礎を欠く。

 軍國主義による侵略の歴史と明確に一線を畫すことは、日本がアジア近隣國との関係を発展させるうえでの重要な政治的基礎であり、日本の外交政策の方向性を鑑定する試金石でもある。歴史をどう扱うかについて手本となるのがドイツだ。戦後ドイツはファシズムによる侵略の歴史に対して徹底的な否定と反省の姿勢をとった。また、被害者に誠実に謝罪して、歴史の重荷を下ろしたことで、ようやく歐州の和解を実現した。日本に関しては、戦後70年近くの事実は、中韓などアジア諸國が日本の侵略の歴史の問題をつかみ続けて放さないのではなく、中國が歴史問題を日本批判、日本抑止のカードにしようとしているのでもなく、日本自身が過去をしっかりと正視できないことを物語っている。言い換えるなら、日本に長い間歴史の重荷を背負わせているのは、他國ではなく、勝手に侵略の歴史をうやむやにし、美化している日本の政治勢力なのである。王毅外交部長(外相)が先日國連安保理の公開討論で発言したように「當時の反ファシズム戦爭の史実についてはすでに公論があるのに、いまだに認めたがらず、さらには侵略について確定評価を覆し、罪を逃れようとする者がいる」のである。

 世界反ファシズム戦爭ならびに中國人民抗日戦爭勝利70周年にあたり、中國も國際社會も日本の侵略の歴史について安倍政権がどのような姿勢をとり、どのようなメッセージを発するのかを注視している。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年2月26日

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コメント

最新コメント

山口 修   2015-02-27180.146.19.*
ドイツ首相は、ドイツは第二次世界大戦について「永遠の責任」を負う、と明言している。故に、戦前のドイツとは違った國民になった、と、世界から評価されるのだ。歴史を學ばない、非文明民族だと開き直るなら、そのように評価される。
城戸圭子   2015-02-2758.106.23.*
安倍首相は口で言っていることと內面は違うから信じられない。政治には裏があるからわからない。本當に隣國を大切にできるのかわからない。アメリカの圧力が強すぎる。韓國も大変だ。いつになったら政治が変わるのかわからない。私たち庶民が一番正直で幸せなのかもしれない。私たちの時代では難しいなあと思う。私たちは歴史を學校で學ばなかったけど日本が侵略して何をしたか絶対に死んでも忘れないし許さない。