■日本人の勤勉は將來への憂いのため
――中國と日本ではどこが違い、どこが同じだと考えておられますか。
中國と日本が同じなのは、どちらも漢字を使用し、儒教の影響下にあるという點(diǎn)がおもいつきます。違うところは、日本が島國で資源に乏しいという點(diǎn)から來ていると思います。日本人は皆が勤勉で、仕事の手を抜かず、何事も一生懸命に取り組みます。それは日本という國が資源に乏しく、前進(jìn)しなければ後退、少しの前進(jìn)でもやっぱり後退、という狀況にあることを皆が知っているため、勤勉や節(jié)約といった習(xí)慣が身についているのだと思います。例えば私の妻は、一枚の紙でも大事にし、二日くらいかけて裏表を使ってから捨てます。世界では資源がどんどんなくなっているが、世界中のすべての人が一枚の紙でも節(jié)約するようになれば、資源はとたんに豊富になる、と言うのです。環(huán)境保護(hù)や節(jié)約はすべての人が考えなければならない問題だということです。
■日本の自民黨本部で講演
――外國の政界の要人や著名人とも多く交流なさっています。10年前には日本自民黨本部で講演をなさいましたが、當(dāng)時(shí)はどういう狀況だったのでしょうか。
私は今期で、全國政治協(xié)商委員を三期連続で務(wù)めたことになります。また訪問した國は、世界の五大陸の數(shù)十カ國にのぼります。ビル?クリントンやビル?ゲイツ、マイク?タイソンなどと知り合ったのはそのためです。
自民黨本部で講演したのは、「日中百人委員會」が2005年2月25日に開いた中日関係についてのシンポジウムでのことです。日本の各界の注目を受けた會議で、日本の政界をよく知っているということで私も招かれ、中日関係について講演の依頼を受けました。
私は、中國の外交政策を説明し、民間交流を促進(jìn)し、人々の関係を強(qiáng)める良い機(jī)會だと考え、喜んで依頼を引き受けました。主催者側(cè)も重視してくれたようで、會議前には、當(dāng)時(shí)は衆(zhòng)議院議員の安倍晉三自民黨幹事長代理に呼ばれ、自民黨本部內(nèi)にある安倍氏の事務(wù)所を訪れました。參議院議員の福島啓史郎外務(wù)大臣政務(wù)官もおり、私は民間の立場から中日関係を論じました。とても和やかな雰囲気で、それぞれの考えを率直に語り合いました。私は、中國の近代化事業(yè)の成果と中日経済協(xié)力の未來について話しました。安倍氏は、「13億の人口を持つ中國は世界の驚きに値する発展を遂げている。日中貿(mào)易の発展はそのあかしだ」と語りました。