15日早朝7時3分、高速鉄道G5624號が香港西九竜駅から深セン北駅に向かってゆっくりと出発した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、約3年中斷していた広深港高速鉄道(広東省広州市から深セン市を経由して香港特別行政區の西九龍駅に至る高速鉄道)の運行が全線で再開したことを意味している。人民日報が報じた。
香港特區で建築関連の仕事をしている呉順毅さんは、大きなスーツケースを2つ引き、背中には荷物がパンパンに詰め込まれたリュックを背負いながら、「ずっと家に帰れていなかったので、とてもうれしい」と喜びを語り、広州東駅に向かうG6554號に乗り込んだ。
原籍が広東省という羅伯さんは妻と共に香港特區で暮らしており、香港特區と広東省を繋ぐ高速鉄道が再開すると聞いてすぐに、旅行社を通して個人旅行を計畫。「高速鉄道にまた乗れてとてもうれしい。今後は親戚や友人に會うなど、しょっちゅう中國大陸部に行くことができる」と喜んだ。
中國鉄路広州局集団の旅客輸送部の責任者によると、運行再開初期においては、鉄道當局は広州や深センから香港西九竜駅に向かう越境高速列車を1日平均38.5往復運行する計畫だ。その後、利用狀況に合わせて、ダイヤを適時改正し、越境旅客輸送を秩序に基づいて回復させる計畫だ。
高速列車G6551號は、広州東駅から香港西九竜駅に向かう初の高速列車で、全長約177キロを最速1時間37分で結び、それまであった両地をノンストップで結ぶ列車「広九直通車」に比べて約23分短縮させている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月16日