新疆維吾爾（ウイグル）自治區の和田（ホータン）市と若羌(チャルクリク）県を結ぶ和若鉄道の民豊（ニヤ）県の建設現場でこのほど、全線で最後の部分となるレールの敷設が無事完了した。これでにより、レール825キロが完全に繋がった。人民網が報じた。

和若線は約1ヶ月前、青海省格爾木（ゴルムド）市と新疆ウイグル自治區庫爾勒（コルラ）市を結ぶ格庫線、喀什（カシュガル）市とホータン市を結ぶ喀和線、新疆ウイグル自治區南部を走る南疆線と連結しており、今回のレール敷設完了で、タクラマカン砂漠を一周する世界初の砂漠を囲む鉄道網が出來上がった。

和若線は、中國國家中?長期鉄道網計畫の中西部エリアの重要な交通機関で、全長825キロ。その約4分の3が流動性を持つ砂漠地帯にあり、「砂」が大きな試練となる。

砂漠に鉄道を建設するためには、まず、防砂対策を講じなければならない。砂嵐が鉄道建設や開通後の運営の足かせとなるのを防ぐために、鉄道當局は、植物と工事による防砂を組み合わせる方法を採用し、まず工事による対策で、植物が成長する時間を確保した。これによりタクラマカン砂漠に「グリーン回廊」が姿を現し始めている。

和若鉄道は2022年6月に開通する計畫で、開通すれば、且末（チャルチャン）、ニヤ、于田（ケリヤ）といった新疆ウイグル自治區南部の県の「鉄道がない」という歴史が幕を閉じ、それら地域の経済や社會の発展を促進するうえで重要な役割を果たすと期待されている。（編集KN）

「人民網日本語版」2021年11月16日