陳玉秋さん(52)は満州族のチャイナドレスを製作して30年になり、吉林省無形文化遺産の満州族チャイナドレス製作技術(shù)伝承人に認定されている。陳さんが住む吉林市は、満州族発祥の地の一つで、満州族の飲食や服飾、風俗習慣の影響が今に至るまで殘っている。中國新聞網(wǎng)が報じた。
伝統(tǒng)技術(shù)、生地へのこだわり、上品な配色が凝縮された満州族のチャイナドレスは、重さが3.5キロにも達する。陳さんは、約12メートルの絹織物を使い、1ヶ月かけてチャイナドレス1著を製作する。陳さんによると、「満州族のチャイナドレスは、生地選びから製作に至るまで、各工程にこだわりがある。襟や胸元、袖口などに華やかな飾りを施すこともある。裾に飾りのラインを18本入れなければならない場合もあり、布の上で何度も針を往復させなければならない」。
陳さんは以前、師匠である劉淑芬さんと共に、上海國際博覧會の展示品を製作した。二人は、清代の宮廷で使われていたチャイナドレスの手縫いの技術(shù)を受け継いでおり、陳さんの作品は、吉林省が海外と行っている文化?経済交流活動でも活用されている。今では、忍耐力が試され、真剣かつこだわりを持って作る必要のある満州族のチャイナドレス製作技術(shù)に、多くの若者が注目するようになっている。
陳さんは吉林省にある北華大學?歴史學院で授業(yè)をしたこともあり、満州族のチャイナドレスが大學生らを魅了した。授業(yè)で、學生18人が針と糸を使い、歴史資料を見ながら、チャイナドレスの製作を體験した。「多くが『00後(2000年以降生まれ)』の若者たちで、新型コロナウイルスの影響で登校が再開されていないので、微信(WeChat)を通して製作技術(shù)の問い合わせがある」と陳さんは話している。
(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月11日