中國が春節(舊正月、今年は1月25日)を迎えるまであと10日を切り、日本や韓國などでは既に中國人観光客を迎える準備を進めている。韓國を訪問する中國人観光客は過去最高を記録すると見込まれていることをうけて、韓國旅行関連の株価は13日(月曜日)に大幅上昇した。このように春節期間中、海外旅行に行く中國人観光客が現地の経済に潤いを與えることは間違いない。環球時報が伝えた。
中國人観光客13萬人が韓國へ?
韓國KBS放送の13日報道によると、中國最大の祝日である春節の到來を目前に控え、韓國観光公社は、飛行機チケットの予約狀況や最近の中國人観光客の訪韓データを分析した結果、春節期間中に韓國を訪問する中國人観光客は前年同期より2萬2000人多い13萬人に達すると予測している。
米國ブルームバーグの13日報道によると、春節に中國人観光客が韓國に「戻ってくる」と見込まれたため、韓國旅行関連の株価が大幅に上昇した。中韓関係の改善に伴い、日本の野村ホールディングスのアナリストは、「中國からの韓國ツアー旅行が部分的に回復していることを、大手旅行會社が認めている。今年の春節に合わせた連休中は、中國では韓國旅行が一つのブームとなるだろう」と予測している。
「中國人観光客が來る」というのは、韓國の化粧品メーカーや観光関連企業にとっては「グッドニュース」だ。韓國の化粧品メーカー?アモーレパシフィック、コルマーの株価は13日にそれぞれ6.6%と12%上昇し、韓國の大手第3位となる旅行會社?モードツアーネットワークの株価は7.7%上昇した。
危機感募らせる日本
広州のある旅行會社の責任者は日本メディアの取材に対して、「春節期間中に日本に行くツアー旅行はほぼ売り切れた。今年の春節の連休は1月下旬から始まるにもかかわらず、昨年10月から予約する人が多かった」と説明した。「日本経済新聞」の報道によると、訪日中國人観光客は近年、増加の一途をたどっている。訪日中國人観光客は日本政府が「釣魚島(日本名?尖閣諸島)」の國有化を打ち出した2012年に大幅に減少したものの、2014年に増加に転じた。日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2018年の訪日中國人観光客は838萬人と、2014年の240萬人に比べて3倍以上に増えた。