商務部(省)は9日2020年の第1回定例記者會見を開催し、高峰報道官が、「中國と米國が経済貿易協議第1段階の合意文書に調印すること」や、「米國が人工知能(AI)のソフトウェア輸出を規制する條例を発表したこと」など、注目の話題についてコメントを発表した。中國新聞網が伝えた。
中米は來週に経済貿易協議第一段階の合意文書に調印
【高報道官】米國の要請に応じて、劉鶴副総理(中國共産黨中央政治局委員、中米包括的経済対話中國側代表)が13日から15日まで代表団を率いて米國?ワシントンを訪問し、米國と経済貿易協議第一段階の合意文書に署名する見通しだ。雙方の代表団は現在、署名の具體的な段取りについて緊密なやりとりを展開している。
中國は小麥、トウモロコシ、米の関稅割當額管理規則を整備する
【記者】中米の経済貿易協議第一段階の成果では穀物の輸入割當の拡大には觸れていない。中國が米國からの穀物輸入を増やすのであれば、同時に他國からの輸入を減らさなければならないということだろうか。
【高報道官】中國は引き続き世界貿易機関(WTO)のルールとWTO加盟時の約束を踏まえ、小麥、トウモロコシ、米の関稅割當額管理規定を整備し、市場化の條件の下で割當額を十分に使用していく。このことと米國産農産品の輸入拡大とは矛盾しない。
米國のAIソフト輸出規制條例にコメント
【記者】このほど米國政府はAIソフトの輸出規制條例を発表し、関連分野に応用されるソフトはすべて輸出規制を受けることになった。
【高報道官】中國人は自分の殻に閉じこもればどんな結果がもたらされるかをよく知っている。経済グローバル化が深く発展する今日にあって、正常な國際協力を規制したりこれに干渉したりするのは、米國企業を含む関連企業の利益に損害を與えるだけでなく、米國の貿易投資環境、イノベーション環境に対する市場の懸念を引き起こし、國際産業チェーンの安定性にマイナス影響を與えることになる。
科學に國境があってはならず、科學技術の発展?進歩は世界中の人々に幸福をもたらさなければならない。中國の科學技術の進歩は開放的な條件の下、幾世代もの人々のたゆまざる奮闘努力の末に得られたものだ。私たちは獨自イノベーションの道を歩むことを堅持すると同時に、より開放的になって、世界各國との協力を強化し、科學技術イノベーションを推進し、科學技術の成果を共有し、人類の発展という難問を共同で解決し、世界各國の人々に共同で幸福をもたらしたいと考えている。
米國が國家安全保障の概念を一般化して押し広げ、輸出規制措置を亂用する誤ったやり方を是正し、各國の企業が正常な貿易と協力を展開するための有利な條件を創出することを願う。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年1月10日