▽ニューヨークの「謎の落書きアーティスト」からファッション界の新たな寵児へ
米國ニュージャージー州出身のストリートアーティストのカウズは、本名をブライアン?ドネリーといい、12歳の頃から落書きアートに興味をもっていた。
學(xué)校に上がると、両親は毎年、何回も教科書を買い換えなければならなかった。というのも、どの教科書も落書きでいっぱいで、空を飛ぶペガサスなど空想の世界が広がっていたからだ。
96年にニューヨークのスクール?オブ?ビジュアル?アーツを卒業(yè)すると、アニメ會(huì)社でしばらく働いたが、働き始めてすぐに月曜日から土曜日まで、朝9時(shí)から夜9時(shí)まで働く機(jī)械的で無味乾燥な生活はまったく性に合っていないと思い、會(huì)社を辭めた。
會(huì)社を辭めると、楽しいことを探しに出かけ、よく路上の大型広告看板をみつけては、夜になって人々が寢靜まった頃に落書きをしに行った?!府?dāng)時(shí)は高速道路の側(cè)らに座り込んで、自分が落書きして変身した大型広告看板を眺めていた。一日で一番楽しい時(shí)間だった」という。
ある日のこと、カウズは毎日広告看板によじ登って落書きするより、都市の中にある電話ボックスやバス停のポスターの方が、落書きしやすいし、より親しみやすいことに気がついた。
それからカウズは「創(chuàng)作のルール」を決めて、夜になると街の中心部に張られているポスターをこっそり持ち帰り、落書きをし終わると元のところに張り直すことにした。
落書きの翌日には、大勢の人が道ばたでカウズの作品を鑑賞した。作品と一緒に記念撮影するためにわざわざ訪れる人も出てきた。こうしてカウズは當(dāng)時(shí)のニューヨークで有名な「謎の落書きアーティスト」になった。
大手ファッションブランドは初めは頭を痛めていた。落書きされたポスターをすぐに張り替えなければならないからだ。清掃係は歯ぎしりして、「落書きした張本人を見つけたら、顔に色を塗りたくってやりたい」と憤っていた。