中國商務部(省)の報道官は5月31日、中國は「信頼できないエンティティ?リスト」を構築する方針であることを明らかにし、それに関する記者の質問に答えた。人民日報海外版が伝えた。
【記者】中國政府が「信頼できないエンティティ?リスト」制度を打ち出した理由は?
【報道官】現在、世界の経済発展は、不確定要素、不安定要素が増え、一國主義、保護貿易主義が臺頭し、多國間貿易體制は深刻な危機に直面しており、正常な國際貿易活動が妨害を受けている。一部の外國のエンティティは、非商業的な目的で、正常な市場の規則や契約の精神に反して、中國企業に対して、封じ込み、供給停止及びその他の差別的措置を講じて、中國企業の正當な権益を損ない、中國の國家安全や利益を脅かしているほか、世界の産業チェーン、サプライチェーンの安全をも脅かし、世界経済に打撃をもたらし、関連の企業や消費者の利益を損なっている。
國際貿易規則や多國間貿易體制を守り、一國主義、保護貿易主義に反対し、中國の國家安全、社會の公共利益、企業の合法的権益を守るために、中國政府は「信頼できないエンティティ?リスト」を構築することにした。
【記者】中國は何を根拠に「信頼できないエンティティ?リスト」制度を構築するのか?
【報道官】中國政府は、中華人民共和國の「對外貿易法」、「反獨占法」、「國家安全法」などの関連の法律法規に基づき、「信頼できないエンティティ?リスト」を構築することにした。非商業目的で、中國のエンティティに対して、封じ込みや供給停止またはその他の差別的措置を講じたり、中國企業や関連の産業に対して実質的な損害を與えたり、中國の國家安全を脅かしたり、脅かす可能性のある外國法人、その他の組織、または個人をリストに盛り込む。
【記者】中國はリスト入りした組織や個人に対してどんな措置を講じるのか?
【報道官】「信頼できないエンティティ?リスト」に入った外國法人、その他の組織または個人に対して、必要な措置を講じる。具體的な措置は近く発表する。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年6月1日