中國自然資源部(省)が組織する第9回北極科學観測隊が10日、ベーリング海の公海で観測任務を遂行した水中グライダーの回収に成功した。中國は初めて水中グライダーを使い、ベーリング海の海盆と大陸棚で、連続的かつ高密度な観測を行った。新華網が伝えた。
ベーリング海は太平洋と北極海をつなぐ海上ルートで、その環境の変化は北極海の海水の出入りの性質に直接的な影響を及ぼし、北極の海洋環境に影響を及ぼす。そのためベーリング海は中國の北極科學観測の重點的な調査エリアとなっている。
観測隊首席科學者補佐、自然資源部第一海洋研究所研究員の陳紅霞氏は、「同グライダーは今回の航行開始後、北に向かう途中で投入された。45日間の観測に成功し、500カイリ航行し、229の海水?塩分斷面図を入手した。ベーリング海の海盆と大陸棚で、連続的かつ高密度な観測に成功した。これは中國の極地観測では初で、中國が北極海で無人プラットフォームを使用し、自主的?長期的?業務化観測を行う能力を備えたことが分かる」と説明した。
説明によると、今回投入された水中グライダーは中國が自主開発したもので、主に海域の水文環境の観測と調査に用いられており、表層から水深1000メートルまでの水溫?塩分斷面データを収集できる。水中グライダーは設定したルートを観測でき、「V」字を描くように航行する。水深1000メートルまで潛水してから再び海面に浮上し、関連観測データを國內に伝送する。これを繰り返し、約4?5時間で「V」字の斷面図を一つ描く。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年9月13日
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