最近、中韓の頻繁な働きかけ合いに各方面の注目が集まっている。両國は10月31日、両國関係及び朝鮮半島問題に関する雙方の意思疎通の狀況について同時に発表した。11月11日と13日には、習近平國家主席と李克強総理がそれぞれ韓國の文在寅大統(tǒng)領と會談した。11月21~23日には、韓國の康京和外相が招待を受けて中國を訪問している。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
今年は中韓國交樹立25周年であり、本來なら両國の友好協(xié)力関係発展の重要な節(jié)目だった。だが昨年以來、THAAD問題の影響で両國関係に波瀾が生じた。たゆまぬ努力を経て、中韓はついにTHAAD問題の段階的取り扱いについて、いくつかの合意にいたった。今回の康外相訪中で、雙方は中韓関係の障害を取り除くためにさらに踏み込んで意思疎通を行い、両國関係の改善?発展の推進に盡力している。
「相互尊重」は両國関係の安定を維持するうえでの基礎だ。習主席はベトナム?ダナンでの文大統(tǒng)領との會談時、雙方が互いの核心的利益と重大な懸念を尊重する必要性を指摘した。中韓関係が冷え込んだのは、韓國側が一度判斷を誤り、中國の反対を顧みずTHAAD配備を強行したためだ。中國は新型の國際関係の構築を進めている。相互尊重は國家間の和やかな共存、長期安定的な関係発展のために堅持すべき原則だ。
「溝の適切な処理」は両國関係の立て直しを実現するうえでの保障だ?,F在、韓國はTHAAD配備のもたらした悪影響を認識し、中國側と共に問題を適切に処理することを望んでいる。文大統(tǒng)領は以前、韓國側はTHAAD問題における中國側の懸念を重視しており、中國の戦略?安全保障上の利益を損なう意図はないと表明した。康外相も國會での質問に、THAADの追加配備は検討しておらず、米國のミサイル防衛(wèi)體制には加わらず、韓米日3カ國間の安保協(xié)力が軍事同盟に発展することはないと明言した。同時に中國は、米國によるミサイル迎撃システムTHAADの韓國配備に反対する立場は一貫したもので、変更はないと再三強調してきた。中國側は韓國側の姿勢表明を重視しており、韓國側が的確な努力をすることを望んでいる。
「未來の計畫」は両國関係の長期安定的発展の原動力だ。韓國側は、両國の上層部交流及び各分野の交流?協(xié)力を早期に再開したいとのメッセージを発し続けている。習主席も、中韓の上層部交流の継続と強化が両國関係にとって重要な先導的役割を持つことを強調した。上層部交流の意義は、次の段階の両國関係の発展について全體計畫をまとめるとともに、國際?地域問題での両國の協(xié)力拡大について協(xié)議することにある。両國は現在、次の段階の上層部交流の準備をしている。また、中韓は実務交流?協(xié)力を共に促進する。韓國は中國を自らの発展のチャンスを見て、「一帯一路」建設を支持し、かつ積極的な參加意向を示している。
中韓は引っ越すことのできない隣人であり、自然の協(xié)力パートナーでもあり、同じ方向に向かう関係発展が必然的な選択だ。國交樹立から25年、友好的交流、協(xié)力?ウィンウィンが常に中韓関係の主旋律であった。両國はようやく得た成果を共に大切にすべきだ。中韓は各自の経済?社會進歩の促進、地域の平和?安定?繁栄の実現において広範な利益を共有する。良好な中韓関係は歴史と時代の大勢であり、両國民共通の願いでもある。関係の立て直しは必須だ。
現在中韓関係はまさに正念場にある。両國関係の障害を乗り越えられるか否かの鍵は、韓國が約束を守り、行動を貫くことができるか否かにある。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年11月23日
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