崔天凱駐米大使(全國政協委員)は5日に北京で中國新聞社の取材を受けた際、中米は引き続き溝を管理?コントロールし、戦略上の誤った判斷を回避すべきだと表明した。また、米國の大統領選が両國関係に影響を與えるべきではないと強調した。中國新聞網が伝えた。
崔大使は「現在、中米両國は戦略上の誤った判斷の回避に努力すべきだ。米國はかつて朝鮮半島とベトナムの情勢で戦略上の誤った判斷があった。朝鮮とベトナムの2つの戦爭で米國は大きな代償を支払った」と指摘。
南中國海情勢については「中國が現在南中國海で行っている主権維持行動は『西太平洋の主導権』獲得を図るものであり、ひとたび『西太平洋の主導権』を得たら米國の世界覇権に挑戦すると主張する論調が米國にはある。このため米國の一部は南中國海でもめ事を挑発している。これも戦略上の誤った判斷だ」として、かつての戦略上の誤った判斷を繰り返さないよう米國に呼びかけた。
崔大使は「中國が南中國海を『軍事化』しているとのレッテルはあたらない。中國が南中國海で建設している施設はナビゲーション、気象、環境保護など主に民生用だ。関係海域で強化し続ける米國の軍事的プレゼンスと軍事行動こそが南中國海の『軍事化』を真に推進している」と述べた。
米國の大統領選挙が中米関係に影響を與えるかどうかについては「米國の大統領選挙は米國の國內政治であり、理屈から言えば中米関係に影響を與えないはずだ。だが一部の人はこの間に國際情勢に関する話題を大げさに宣伝して人目を引き、票を集めようとする恐れがある。中國などに関わるものもあるかもしれない」と指摘。
「大統領選挙期間に他國を引き合いに出すのは不必要なことだ。たとえそうした議題を大げさに宣伝しても、票を勝ち取る助けになるとは限らない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月7日