中國の若い世代が韓流ドラマや韓國のエンターテインメントに夢中になる中、韓國の化粧品メーカーが中國市場で逆襲を果たした。「北京晨報」が伝えた。
「雪花秀」(ソラス)や「蘭芝」(ラネージュ)などのブランドを擁する韓國の化粧品大手のアモーレパシフィックはこのほど、2015年の決算を発表した。それによると、韓國以外の海外市場での売上高は1兆2573億ウォン(約1185億円)に上り、前年比44.4%増加した。この増加率は歐米の大手ブランドを「瞬殺」するほど勢いのある數字だ。
中國は韓國化粧品メーカーの海外市場における力強い成長の著実なパワーの源だ。アモーレは中國市場のみの売り上げデータを発表していないが、アジア市場全體の売上高は同51.5%増加という大幅な伸びを達成している。
アモーレの関係責任者は、「弊社は2002年に中國市場に進出してから、ほぼ10年間40%を超える年平均増加率を達成し続けた。最近の外部的環境をみると、韓流ブームと中韓自由貿易協定(FTA)の締結が一定の推進の役割を果たしていることは間違いない」と話す。
中國経済が新常態(ニューノーマル)に突入し、日用化學品産業の伸びが鈍化する中、韓國化粧品だけは高い成長率を維持している。一方、歐米の化粧品大手の中國市場における発展ペースは遅くなり、中國進出から19年になるロレアルの決算によると、15年の中國での売上高は149億6千萬元(約2610億円)で同4.6%増加し、19年連続の増加を達成したものの、増加率は目立って縮小した。
韓國化粧品メーカーにとって、中國市場は巨大な金のなる木だ。アモーレ中國法人はアリババ(阿里巴巴)集団と戦略的協力合意を締結し、オンラインルートの配置を強化した。アモーレの徐慶培會長は、「中國エリアに対し、2020年までは中國市場の年平均増加率が41%以上で落ち著き、年間売上高3兆3千億ウォン(約3110億円)を達成し、アモーレの世界総売上の28%を占めることを期待する」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月4日