ナターシャさん(61)は2月20日、家からタクシーに乗って吉林省延辺朝鮮族自治州琿春市の中國醫學の病院まで背痛の治療にやってきた。事情を知っていた病院通訳の李美玲さんは、早々に病院玄関に出て彼女を待っている。
身體に不調をきたすたび、ナターシャさんは李さんに連絡し、同病院に受診にくる。時間が経つにつれて2人は友達になった。この日、ナターシャさんは李さんに助けられながら、受診の受付などの診察手続きを手際よく済ませ、中國醫學の醫師によるカッピングやマッサージの治療を受けた。
ロシアのウラジオストクからやってきたナターシャさんは琿春市ですでに5年生活している。吉林省の東部に位置する琿春市は中國、ロシア、朝鮮3國の國境に接する中國唯一の都市である。旅行、買物のほか、中國醫學病院への通院は今やロシア人が頻繁に同市を訪れる大切な目的の1つになっている。
琿春市では現地の政府當局が外國人に対して専用の醫療カードを発行し、中國國民同様にスムーズな醫療サービスを受けられるようにしている。統計によると、2012年から2015年までで、人口20萬人余りの同市は年平均で延べ13萬人あまりのロシア人を迎えている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年2月22日