中國の習近平國家主席は22日、米國への公式訪問を開始した。この訪問に対して、中國人學者が最も関心を寄せている問題は何か。最も期待している成果は何か。中米関係を研究する國內の著名學者10人がこのほど人民網記者の取材を受け、簡潔かつ明晰にこの問題に答えた。人民網が伝えた。
▽蘇格(中國國際問題研究院院長)
今回は、習近平氏が國家主席として初めての米國公式訪問となる。オバマ大統領が任期中に受け入れる最後の中國人指導者の公式訪問代表団ともなる。この訪問は、「承前啓後、承上啓下」(過去をうけて未來を開く)という役割を擔うものとなる。私が最も関心を持っているのは、今回の習主席とオバマ大統領の會談が、「中米関係はどこに行くのか」という問題にいかに答えるかということである。
習主席の今回の訪問では、両國指導者は、互いの手の內を戦略的に明かし、政治と安全の面では互いを敵とせず、経済面では相互に協力し、文化面ではともに友好を促進することが望まれる。中米両國が新型の大國関係の建設を推進することは、両國と両國民の根本的利益にもかなっている。
▽阮宗沢(中國國際問題研究院副院長)
今年年初以來、太平洋のあちら側では、対中政策をめぐる大きな議論が巻き起こっている。米國の友人らは、中米関係に対する彼らの心配と憂慮とを率直に口にしている。習主席の今回の訪問では、複雑で多元的な世論環境に直面せざるを得なくなるかもしれない。だが憂慮があるからこそ、両國指導者が國際世論に向けていかにプラスの聲を発するかが、注目の的となる。
習主席は、志や理想を同じくする相手ともパートナーになれるし、共通點を求めて相違點を殘す相手ともパートナーとなれると指摘している。中米関係に対して様々な見方がある中、訪問はなおさら重要となる。我々が発しなければならないのは、中米両國は協力パートナーとなれるというシグナルである。私の最も期待しているのはまさにそのことだ。