日本で代理購入業を営む武さんは、「同じコーチのバッグが中國の公式サイトでは3000元で販売されているのに対して、日本の楽天では稅込約3萬2000円で販売されている。円安のため、1円=0.05元で換算すると、人民元で約1700元となる。価格差はほぼ2分の1で、知り合いなら2000元でも売れる」と語る。
■円安に対し、理性的な投資を行うことが重要
人民元の対日本円レートが上昇し続けるのに伴い、日常生活においてすでに多くの中國人が人民元で支払いを済ませるようになってきている。特に銀聯カードを持っている人は、人民元による支払いの方がより得になる。
日本僑報社の段躍中編集長は、1日、池袋の銀行で3萬元以上の人民元を円に両替した。段氏は、「もし手元に人民元の現金があれば、銀行で円に変えることができる。両替する場合は、銀行窓口に行くのがベストだ。街の両替商より得だ」とアドバイスする。
同時に、円安の重要さはクレジットカードを利用した時に実感する。段氏は、「日本は、銀聯カードを使用できる店が日増しに増えており、カードさえあれば、日本全國どこにいっても、困ることはない」と総括した。
現在の狀況から見ると、円安の下落はおそらく長期的な傾向になる可能性が高い。在日中國人の企業は事前に円安に対応し、計畫的にリスクを回避しなければならない。対外貿易大學國際経済研究センターの呉敏副センター長は、「一方では、なるべく人民元やドルによる決算を行い、日本の大口注文や長期間注文に対して慎重になることだ。他方では、モデルチェンジとアップグレードを堅持し、製品の質の向上を通した企業の技術革新で市場の多様化を追求することによって、円安がもたらすリスクを減らす必要がある」とアドバイスしている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月3日