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2015年6月3日  
 

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人民網日本語版>>経済

中國は世界最大の石油輸入國に 外貨資産が産油國に流入か

人民網日本語版 2015年05月15日08:09

中國は今年、米國を抜いて世界最大の石油輸入國になる見込みだ。関連の統計データによると、今年4月の中國の石油輸入量は一日あたり740萬バレルに達し、米國は720萬バレルだった。もちろん、中國の4月の輸入量が多かったことには、國際原油価格が低迷するこのタイミングに戦略的石油備蓄を増やそうとする國の狙いがある。とはいえ中國の輸入量は今後も確実に増え続けるとみられる。「経済參考報」が伝えた。

英國紙「フィナンシャル?タイムズ」の記事によると、中國の石油輸入量は今年下半期も米國を抜く見込みだ。つまり、中國は下半期も「世界一」の看板を背負うことみられるのだ。

この看板は勝利の栄冠のようだが、実際には一種のおだてのようなものだ。そこに含まれる問題は決して少なくない。

中國にとってまずいえることは、石油輸入は経済の問題だということだ。石油輸入が増加を続ければ、大量の外貨を消費することになる。中國が積み上げてきた外貨資産のかなりの部分が産油國に流れてしまうことになる。

次にいえることは、石油輸入は政治問題や外交問題にも波及するということだ。これまで米國が中東問題に関わってきたのは、中東の石油が重要な要因の一つだ。米國は石油の安全保障を確実なものにしなければならなかった。だが今、米國は中東から徐々に身を引きつつあり、中國が中東の石油の最大の「お得意さま」になった。中東が動揺すれば、中國の石油の安全保障に影響を與えることは必至で、中國の外交にとってはより大きな試練となる。

中國の外交は調整を進めているところで、一見すると不注意な動きをしているようにみえるが、実際には壯大な構想を進めている。

たとえばミャンマーで建設した石油?天然ガスパイプラインがある。このパイプラインによって石油?天然ガス資源がインド洋の港灣からミャンマーを通り、中國の雲南省へ直接運ばれることになり、閉鎖されやすいマラッカ海峽を通らずに済むようになった。


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