中國科學院國家天文臺が発表した情報によると、國際科學プロジェクト「スクエア?キロメートル?アレイ(SKA)」に重要な進展があった。中國を含むSKAの11の參加國、および世界の多くの研究者?エンジニアによる、20カ月以上に渡る取り組みの結果、SKAの第1段階(SKA1)の建設案がほぼ確定され、事務局の審議で議決された。これは世界最大の電波望遠鏡が、建設準備段階の後期に入り、建設段階に向け重要な一歩を踏み出したことを意味する。人民網が伝えた。
SKA1の総工費は6億5000萬ユーロで、2組の世界最先端の望遠鏡設備によって構成される。1つは、約200の放物面を持つパラボラアンテナ群で、南アフリカに建設される。もう1つは、10萬以上のダイポールアンテナ(テレビ用アンテナに類似)によって構成される低周波アンテナ群で、オーストラリアに建設される。
SKAは人類の宇宙探査に新たな革命をもたらす。SKAのフィリップ?ダイヤモンド事務局長は、「SKAは我々の宇宙への認識を覆す。SKAはこれまでのすべての設備より、何倍も先進的だ」と語った。
SKAの技術擔當者のロバート?ブラウン氏は、「この2組の望遠鏡によって、我々は胸が踴るような科學研究を展開できる。例えばパルサーとブラックホールを観測することで、アインシュタインが予言した重力波を測定し、萬有引力の理論を検証し、地球外生命體の痕跡を探すことができる。我々はSKAを使い、宇宙の変化の歴史において開拓されていない処女地、宇宙の暗黒時代を観測する。これはビッグバン後の10億年の期間のことで、宇宙で最も古い恒星と星が形成された」と語った。
SKAの參加國は、オーストラリア、カナダ、中國、ドイツ、インド、イタリア、ニュージーランド、南アフリカ、スウェーデン、オランダ、英國の11カ國。南アフリカとオーストラリアは、アンテナ群の建設地だ。中國科學技術部(省)は中國を代表し、SKAの正式なメンバーとなっている。中國科學院、國內の多くの大學および中國電科集団が、SKAの科學研究と技術開発に積極的に參與している。SKAは2018年に建設開始となる。その設計と建設には、世界20カ國の100以上の研究機関と企業の力が集約される。早ければ2020年に、科學成果の産出を開始する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月11日