全國人民代表大會（全人代）常務(wù)委員會副委員長の李建國氏は8日午後、第12期全人代第3回會議で、立法法の改正に関する草案の報告を行った。同草案はこれより前に、全人代常務(wù)委員會で2度にわたり審議が行われている。人民日報が伝えた。

　権威筋によると、立法法改正案草案の聴取と審議が両會（全國人民代表大會と全國政治協(xié)商會議）の議題に組み込まれた理由について、「立法法の特殊性を鑑みてのこと。立法法は立法活動を規(guī)範(fàn)化する基本法であり、立法法の改正の質(zhì)いかんで、他の法律制定の質(zhì)が決まってくる」という。

　中國の立法機関は法制建設(shè)を高く重視しており、立法の質(zhì)を向上させ、立法の規(guī)範(fàn)化と牽引的役割を十分に発揮させるよう提起している。

　周知のとおり、中國の北京や上海、広州などの特大都市では、大規(guī)模な交通渋滯が頻繁に発生している。各地の政府は相次いで「ナンバープレート末尾による走行規(guī)制」政策を打ち出し、1週間のうち1日マイカーが使えなくなったことに、人々から不満の聲が上がっている。これに関し、立法法改正案では、部門?地方政府の規(guī)定制定を具體的に規(guī)範(fàn)化?！阜?行政法規(guī)?地方性法規(guī)などの根拠がない限り、國民の権利を減損させ、國民の義務(wù)を増やすような規(guī)範(fàn)を制定してはならない」と明確に定めている。ナンバープレート末尾による走行規(guī)制もこれに當(dāng)てはまるのか、さらなる観察が必要だ。

　立法法改正案のもう一つの注目點は、地方の立法権が拡大したことだ。現(xiàn)在、區(qū)を設(shè)置している市は全國で284都市、うち、すでに立法権を持つ市は49都市、つまり235都市が立法権を持っていないことになる。今回の立法法改正では、これら235都市に地方立法権が與えられる見込みだ。ただし、立法の権限は都市建設(shè)と管理、環(huán)境保護(hù)、歴史?文化の保護(hù)といった事項に限られる。