春節(舊正月。今年は2月19日)を目前に控え、世界の旅行會社が中國人観光客の呼び込みに躍起になっている。ビザ申請條件の緩和、美食、人気蕓能人、ソーシャル?ネットワーキング?サービス(SNS)なども、中國人観光客の目を引くためのアイテムとなっている。環球網がシンガポールメディアの報道を引用して報じた。
マレーシアは最近、春節に合わせて、中國人観光客を対象にビザ申請に必要な手數料を免除すると発表した。同國観光省長官は「同対策は、中國人観光客を呼び込むためで、そのほかの市場開拓のためではない」との見方を示している。また、インドネシアも最近、中國人を対象に、アライバルビザ申請に必要な手數料を免除するとした。さらに、昨年末、米國と中國は、互いのビジネスビザや観光ビザの有効期間を延長することで合意に達した。その他、インドも、中國人観光客を対象にした、アライバルビザのオンライン申請を受けつけると発表した。これまでずっと、中國で人気観光先となってきたタイも、ビザに必要な手數料を免除し、中國でも人気の俳優?マリオ?マウラーを「文化大使」に任命した。
春節期間中の中國人観光客の訪問に合わせて、オーストラリアが水産品やワインを宣伝するなど、各國は特産品を前面に出しているほか、米國のホテルはスタッフを中國に派遣して中國語を學ばせたり、中國で縁起が悪いとされている部屋番號を取り換えたりしている。また、各國のショッピングセンターは、中國語が話せるスタッフを配置したり、中國の銀行間決済ネットワーク「銀聯カード」の使用を可能にしたりして、中國人観光客の抱え込みに躍起になっている。
英國は先月、微博(ウェイボー)や微信(ウィーチャット)を通して、代表的な建築物や観光スポット、有名人などの「中國語名稱」を公募し、話題になった。
各國のこれら措置により、中國人観光客にとって海外旅行が一層便利で快適になっている。國連世界観光機関(UNWTO)によると、中國人観光客の旅行先選びに影響する要素は、「ビザの手続きが簡単か」、「直行便があるか」、「中國語が話せるガイドがいるか」、「稅金還付や割引、便利な決済方法があるか」、「中國で宣伝をしているか」の5點だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月2日