気候や経済、文化などの違いから、陜西人は衣食住や交通の面で獨自の方式を生み出してきた。そのうち風変わりな10の習慣は「陜西十大怪」と呼ばれている。省中部の関中地區を特に指す時は「関中十大怪」と呼ばれることもある。
▽鍋蓋のごとき中華ナン
この地方には、鍋蓋のような迫力の中華ナン「グォクィ」がある。言い伝えによると、唐代の大型墓地?乾陵の建造の際、労役についた軍人や職人がしばしば、食事に時間を取り過ぎて工事を遅らせ、処罰を受けていた。それである兵士は時間の節約のため、小麥粉生地を入れたカブトを火に放り込んでパンを焼いた。そのことから鍋という字の「グォ」とカブトを指す「クィ」を合わせた名前のこの「グォクィ」が生まれたのだという。
「グオクィ」を作るには、生地を麺棒で固くなるまでよく混ぜ、直徑2尺(約67cm)以上の大鍋に入れてゆっくり焼きあげる。こうしてできた中華ナンは、香り高く、長く保存できる。
「人民網日本語版」2014年8月29日