即日集荷、2日後到著、配送料は6元(約100円)から――。上海郵政は8月下旬より、市內宅配便サービス「快寄」を開始し、同市の宅配業に大きな衝撃を與えている。解放日報が伝えた。
上海市の宅配便の送料は、市內?2日後到著の場合6-8元(約100-135円)。一方、中國郵政のEMSは10元(約170円)前後と割高だった。しかし、このたび上海郵政が打ち出した「快寄」サービスは価格も格安で、民間の宅配便會社や業界內をあっと言わせている。
業界関係者は「ここ數年、人件費や物流コストの高まりに伴い、民間の宅配便會社は送料を赤字すれすれにまで落としている。郵政は、民間會社のこうした弱點に付け込んで、大幅な値下げにより、新たな価格戦爭を引き起こすつもりなのかもしれない」との見方を示す。
中國郵政11185顧客サービスセンターのスタッフは「快寄はEMSとは違い、上海郵政獨自のサービスで、包裝資材なども異なる」と説明する。上海郵政公司はすでに市內の500以上の郵便局で同サービスを開設し、微信(WeChat)のパブリックアカウントを開設するなど、流行のネットツールを取り入れたサービスを展開している。
「快寄」の送料は従來の重量換算ではなく、封筒?箱のサイズによって決定する。上海郵政は2サイズの封筒、3種類の紙箱を提供し、これらの包裝資材の値段(6元-20元、約100-340円)がそのまま送料になる。上述のスタッフによると、「箱の中の物品がどれだけ重くとも、箱に入りさえすれば追加料金は無い」という。
上海各地に設置されている新聞?雑誌の販売スタンド「東方書報亭」でも「快寄」サービスが始まっている。すでに100カ所の東方書報亭で集荷受付が始まっており、將來的には700カ所以上で封筒の販売や集荷などを実施する予定だという。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年8月27日