南極の中山基地が明らかにしたところによると、中國第30次南極科學観測隊の二つの內陸隊「泰山隊」と「グローブ山隊」が16日、中山基地に帰還した。隊員らは583個の隕石を収集し、中國が南極で集めた隕石の數が計1萬2035個となった。新華社が伝えた。
隕石は太陽系の「骨董品」で、太陽の起源、惑星の形成と変化の歴史を留めており、科學研究の高い価値を持つ。特殊な自然環境と氷の大地により、南極は地球上の「隕石の寶庫」となっている。世界の科學者は現在までに、南極で5萬個弱の隕石を発見している。
南極大陸の東部に位置するグローブ山は、隕石の密集地だ。1998年から現在まで、中國の観測隊はグローブ山で隕石収集を計6回実施しており、5回目までに1萬1452個を収集した。中國が収集した隕石は種類が豊富で、一般的なコンドライトの他に、火星の隕石、小惑星ベスタの隕石、エイコンドライトなどの特殊な隕石の収集にも成功した。
中國が南極で集めたすべての隕石は詳細なリストにされ、中國極地研究センターの隕石バンクに集中的に保管されている。中國はまた、南極の隕石學の研究を指導し、國內外の研究者による南極隕石サンプルの使用申請を審査する、南極隕石専門家委員會を設置した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月19日