10日放送された中國中央テレビ(CCTV)の新音楽番組「中國好歌曲」に、歌手「火風(fēng)」の息子で、シンガーソングライターの霍尊さんが出演。オリジナル楽曲「巻珠簾」を披露し、歌手の劉歓が涙を流したほか、聴衆(zhòng)も感動に包まれ、ネット上で話題になった。ところが、あるネットユーザーが、同曲は日本のシンガーソングライターKOKIAの「クルマレテ」にそっくりと指摘し、「パクリ」ではないかとの疑いが浮上している。それに対して、霍尊さんのマネージメント會社は14日、「巻珠簾」はオリジナル楽曲で、「盜作」ではないと完全否定するコメントを出した。一方、同番組の陸偉?広報部長は、「専門の音楽チームが調(diào)査する」とした。新京報が報じた。
霍尊さんは以前、取材に対して、「『巻珠簾』は、北歐風(fēng)のアニメにインスピレーションを得た。元々は、アイルランド風(fēng)の曲を作りたかったが、完成すると、アイランド風(fēng)というよりは中國風(fēng)の雰囲気のほうが強かった」と語り、「1日目に作曲をし、2日目に詩を付け、3日目に修正。わずか3日で完成した」としている。
■ 擔(dān)當(dāng)者「専門家に鑑定依頼」
陸広報部長は、「『クルマレテ』という歌は知らなかった。當(dāng)番組では、楽曲のオリジナル性を確保するため、収録の前に出演者と、『盜作と確認(rèn)されれば資格を取り消す』という合意書にサインしている。まだ、この問題について霍尊と話し合っていないが、盜作疑惑が出ている限り、専門の音楽チームが鑑定を行わなければならない。『盜作』の基準(zhǔn)は、『スタイルが似ている』というようなあいまいなものではない」としている。
さらに、「完全なオリジナル性は確保しなければならない。しかし、視聴者にも、専門的な判定結(jié)果が出る前は、軽率な結(jié)論を出さないでもらいたい。音楽を作っている人にとって、『盜作』という疑いは深刻な問題で、大きな傷となりかねない」と指摘。「『巻珠簾』の審査結(jié)果は近日中に公表される」とした。
■ 専門家「全く同じなのは4小節(jié)だけ」
音楽の制作に攜わったことがあるというある専門家は、「業(yè)界では、メロディー部分の盜作の基準(zhǔn)が、8小節(jié)が連続して同じであることと定められている。『巻珠簾』と『クルマレテ』は、サビ部分の3フレーズ目のメロディーが全く同じだが、計4小節(jié)にとどまっている。それに、歌のメロディーも若干異なる。また、同じフレーズで島唄のような雰囲気を出しているが、歌う時の裝飾音が異なる。そのため、『盜作』とは見なせない」との見方を示した。
そのほか、2曲は編曲の仕方やムードが似ている。編曲の上で、2曲は異なる楽器、音色を使っているが、演奏の仕方が非常に似ており、聴く人は「そっくり」と感じるのだ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年1月15日