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100メートルを13秒97で走る「ストイックなおじいさん」

人民網(wǎng)日本語版 2024年12月18日14:03

今年10月に開催された中國陸上マスターズ及び青島陸上オープンの100メートル走70歳の部門で、トップでゴールしたのは、「ストイックなおじいさん」と呼ばれている白髪の男性?金輝さん(71)で、タイムはなんと13秒97だった。これは中國の70歳以上の高齢者で、初めて14秒臺を切るという快挙だった。

中國陸上マスターズには、35歳以上の引退したアスリートや優(yōu)秀な陸上愛好者が出場できる。35歳から84歳までの、10部門が設置されており、現(xiàn)時點で、35歳以上のアスリートが出場する中國の陸上大會としては最高ランクの大會となっている。これまで、100メートル走の70歳の部門の中國記録は14秒01、中國陸上マスターズの大會記録は14秒15だった。金さんは今回、その2つの記録を更新したことになる。今回のマスターズにおいて、金さんは100メートル走のほか、200メートル走や走り幅跳び、4×100メートルリレー、4×400メートルリレーの合わせて5種目に出場した。

金さんは、「今回のマスターズで、出場した5種目すべてで金メダルを獲得した。新記録を打ち立てた時は、人生において一番幸せな瞬間で、それを楽しんでいる。自分の限界を超え、目標以上の記録を出せた時は爽快」と話す。

金さんは若い時、內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)の鋼鉄工場でメンテナンスの仕事をしていた。特殊な職種であったため、2008年に定年退職したが、一時は人生の目標を失ってしまっていた時期もあったという。

その後、子供が暮らす山東省青島市に引っ越して生活するようになった金さんは、スポーツ好きが高じて、すぐに高齢者のサッカーチームに加入した。サッカーは他の人には及ばなかったが、負けず嫌いの金さんは身體能力訓練を続けた。「下手なので、他の人が5000メートル走るなら、僕は7000メートル走っていたので、身體能力が高くなった」と金さん。

昨年、サッカーチームの仲間に短距離走の試合に參加してみてはどうかと勧められた金さんは、初めて出場した試合で好成績を収めた。そして、2023年の全國マスターズの100メートル走では、15秒26というタイムで2位となった。

その大會で自分のストロングポイントを発見した金さんは、プロのコーチを見つけて、トレーニングや練習のプランを作ってもらったという。そして、今年、短距離走の各種試合に出場し、自己ベストを何度も更新するようになった。

そんな金さんの次の目標は、來年、世界大會に出場し、他の國の同年代の選手と競爭し、中國の高齢者のエネルギッシュな姿を披露することだという。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2024年12月18日

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