冬に入り、徐々に寒くなると、北方の寒冷地域に暮らす「シルバー族」の多くが、雲(yún)南省の溫暖地域にやって來(lái)て、しばらく滯在して冬を越すという。彼らは目的地のどのような點(diǎn)を重視しているのだろうか？

冬の西雙版納（シーサンパンナ）は緑が青々と生い茂り、気溫は常に20度前後となっている。吉林省から來(lái)た李さんは2021年に初めて旅行で西雙版納傣（タイ）族自治州を訪(fǎng)れ、それから毎年ここに來(lái)て冬を過(guò)ごし、翌年4月になると再び?xùn)|北地域にある自宅に戻るのだという。

雲(yún)南省文化?観光庁のまとめた統(tǒng)計(jì)データによれば、23年だけで他省から観光?滯在で雲(yún)南省を訪(fǎng)れた人は200萬(wàn)人を超えた。そのうち大理白（ペー）族自治州に長(zhǎng)期滯在した人は約20萬(wàn)人、西雙版納に観光?滯在した人は約30萬(wàn)人で、主に四川省、重慶市、東北地域から來(lái)た人たちだった。

旅行プラットフォームのデータによると、10月下旬から年末にかけて、東北地域の高齢者が雲(yún)南で冬を越すタイプの旅行の予約件數(shù)が、前年同期比82％増加した。

越冬旅行ではキャンピングカーでの滯在を選ぶ人が少なくない。金沙江のほとりに位置する同省昭通市巧家県、楚雄彝（イ）族自治州永仁県などには、キャンピングカーが駐車(chē)できるキャンプ場(chǎng)があり、同様に高齢者に人気がある。吉林省から來(lái)た林松柏さん夫妻は、車(chē)を運(yùn)転して南方を訪(fǎng)れ、永仁県のキャンプ場(chǎng)に寢泊まりしている。毎日の主なスケジュールは、體を動(dòng)かす、食事を作る、日光浴をする、公園を散策する、などだ。

旅行プラットフォームのデータを見(jiàn)ると、この冬にはシルバー族の県エリア旅行の予約件數(shù)が、前年同期比20％近く増加した。雲(yún)南省の多くの県と県の行政中心地がこうした北方から南方に「渡り鳥(niǎo)」のように訪(fǎng)れる高齢者たちの間で新たな人気滯在先になっている。たとえば彌勒市は最近、高齢者による旅行予約件數(shù)が同162％増加した。

民泊経営者がそれぞれの特色を打ち出して滯在する高齢者層を呼び込むだけでなく、雲(yún)南省も滯在型旅行の業(yè)態(tài)をより豊富にするため、関連商品の開(kāi)発に力を入れている。これまでに西雙版納傣族自治州や徳宏傣族?景頗（チンポー）族自治州などの標(biāo)高の低い避寒地エリア、騰衝市などの溫泉資源を拠り所にしてリハビリや養(yǎng)生が可能な旅行?長(zhǎng)期滯在エリアを形成している。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年11月27日