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SF小説「三體」の日本語翻訳者?立原透耶氏「SF作品が中日文化交流促進(jìn)すること願う」

人民網(wǎng)日本語版 2023年01月09日11:01

中國のSF作家?劉慈欣の人気SF小説「三體(Three-Body Problem)」シリーズの日本語版の監(jiān)修と翻訳を務(wù)めた立原透耶氏はこのほど、「2023年には、日本でさらに多くの中國のSF作品関連の企畫が進(jìn)むことになるだろう。日本の読者が、SF作品を架け橋として、両國の文化交流と理解を深めることを願っている」と語った。新華社が報じた。

日本のSF作家である立原氏は、中國のSF作品を翻訳して、日本でPRしている。「三體」シリーズを世界へと広めていく上で、多大な貢獻(xiàn)をしたことが評価され、立原氏と、「三體」シリーズの日本語版出版チーム及び関係翻訳者は昨年12月、第13回中國語「SF星雲(yún)賞」に新設(shè)された「星橋賞」を受賞した。同賞は、中國SF文學(xué)の世界への普及に貢獻(xiàn)した人を表彰するために新設(shè)された。

立原氏は取材に対して、「SF小説のファンの一人として、これほど高く評価されてとても光栄。私の役割は、日本で中國のSF作品を、中國で日本のSF作品をPRすることだ」と語った。

「三體」シリーズの日本語版は、2019年7月4日から発売されており、何度も増刷されるなど、日本でブームを巻き起こしている。

「三體」が日本でも大人気となっていることについて、立原氏は、「『三體』は、中國の要素も、世界の要素を兼ね備えている。中國の歴史、文化、風(fēng)物がしっかりと描寫されていると同時に、素晴らしいSF設(shè)定もあり、SF小説ファンの枠をすでに超えている。以前はSF小説を読んでいなかったという人まで読み始めたのは、おもしろい現(xiàn)象だ。特に、中華圏と関わりのあるビジネス関係者が読み始めた」としている。

立原氏は2021年にも、中國のSF作品の翻訳と紹介において際立った成果を収めていることが高く評価され、第41回日本SF大賞?特別賞を受賞している。劉慈欣氏は動畫による祝辭を寄せ、「立原氏は、中國文化や中國のSFに対する奧深い理解を活用して、中國と日本のSF文學(xué)の間に架け橋を作っている」とした。

大阪府出身の立原氏は、小學(xué)生の頃は中國古典文學(xué)の「水滸伝」が好きで、大學(xué)時代には、小説作家?金庸や古龍の武俠小説に夢中になっていたという。そして、おもしろい中國語書籍を探す過程で、中國のSF作品にはまっていったといい、「日本のSF作品と比べると、中國の作品のほうが、細(xì)やかで暗示に富んだ描寫が多く、哲學(xué)や歴史の要素にもより深みがある」と話す。

日本と中國のSFファンのイメージについて、立原氏は、「中國のSFファンは、活力のある若者が多い。日本と中國のSFファンの共通點は、SF小説に対する熱い思い。違いは、國際的視野。日本は、まだ中國ほど、國際性を備えるまでには発展していないので、その點では中國がとても羨ましい」とした。 (編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2023年1月9日

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