「海底の花畑」と稱される海山は、特殊な地理的特徴と水文條件により、獨特な生物群集と生態系が形成されており、多種多彩な海洋生物の生息場所であり、深海の生物多様性研究のホットなエリアでもある。新華社が伝えた。
中國科學院海洋研究所の徐奎棟研究員は近年、中國のビッグサイエンス裝置「科學」號海洋科學総合調査船の首席科學者に5回連続で就任しており、西太平洋の海山の多學科総合調査を複數回実施し、一連の新たな発見をしている。
徐氏によると、「科學」號及びその深海ロボット「発見」號を利用し、調査システムは西太平洋の9つの海山の環境と生物多様性のデータとサンプルを取得し、海山生態系の構造に関する認識を獲得した。中國で種とデータが最も豊富な海山大型生物サンプルバンクを構築し、西太平洋の海山生物の高多様性、高特異性、低連結性を発見し、海山で最も保護価値が高い大型生物の新たな1亜科、新たな4屬、新たな56種を発表した。海山に生息するカラフルなサンゴ礁を発見し、西太平洋の貧栄養海域の海山に多くの生物が生息する原因を明らかにした。
「発見」號は海底観光バスのようで、超高畫質カメラ、LED照明、各種の高感度プローブが裝備されており、移動途中の光景をリアルタイムで「ライブ配信」できる。「発見」號はさらに水サンプル、沈積物、巖石、生物サンプルを採取する各種裝備を搭載している。サンプルとデータを集めると同時に、海底でオペランド科學実験を展開でき、科學者の「実験室を海底へ移す」という夢を葉えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月16日