中國気象局は3日に開催した記者會見で、正式に「中國気候変動青書(2022)」を発表した。気候システムの総合観測と複數の鍵となる指標によると、世界的な溫暖化傾向が依然として続いている。2021年の中國の地表の平均気溫や沿岸海面水位など複數の気候変動指標が観測記録を更新した。人民日報海外版が伝えた。
同青書によると、2021年の世界の平均気溫は産業化前の水準(1850?1900年の平均値)を1.11℃上回り、完全な気象観測記録がつけられるようになってから7つの暖かい年の1つとなった。うち中國の地表の平均気溫は例年の平均値を0.97℃上回り、1901年以降で最も高かった。気溫上昇のペースは同期の世界の平均水準を上回り、世界の気候変動の敏感なエリアとなった。
注意すべきは、中國で高溫や豪雨などの極端な気象現象が増えている上、深刻化していることだ。2021年の中國の平均暖晝日數は1961年以降で最も多く、雲南元江(44.1℃)や四川富順(41.5℃)などの62の観測所は観測史上最高気溫を記録した。
このほか、世界の平均海面水位が持続的な上昇傾向を示しており、2021年は衛星による観測記録がつけられてから最高となった。中國の沿岸海面水位は1993?2011年の平均値を84ミリメートル上回り、1980年以降で最高となった。
同青書によると、1961?2021年の間に中國の年平均降水量が増加傾向を示しており、10年ごとに5.5ミリメートル増加した。2012年以降は降水量が持続的に多くなっている。中國の地表水資源量の年間変化が顕著で、全體的な植生被覆が安定的に拡大し、緑が広がる傾向を見せている。2021年の青海湖の水位は17年連続で上昇し、3196.51メートルに達した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月4日