6月23日、北京の街中。
中國気象局は今月5日に開いた記者會見で、6月の全國平均気溫が21.3度と、例年より0.9度高く、1961年以來で最も高かったことを明らかにした。河南省や陝西省、甘粛省、寧夏回族自治區、山西省、山東省、江蘇省、安徽省といった地域で、6月としては過去最高気溫を記録した。新華社が報じた。
中國國家気象センターの方翔副主任によると、6月13日から26日にかけて、中國華北中南部、黃淮、江淮、江漢といった地域の合わせて363.6萬平方キロメートルを、今年初めて熱波が覆い、6億人以上が影響を受けた。熱波は、長時間にわたり広い地域に影響を與える極端現象となった。河南省焦作市では同月24日に最高気溫43.3度、河北省霊壽県では25日に44.2度を記録した。
方副主任は、今回熱波となった主な原因について、「中國北方エリアのほとんどの地域が、強い溫暖高気圧に覆われ、下降気流が強くなり、付近の気溫があがった。また、晴れる所が多く、太陽放射により地面の溫度が上がったことに加えて、空気が乾燥しているため、気溫が急上昇した」と分析している。
7月は、華南エリアや西南エリアの東?南部、華東エリアの南部の一部の気溫が例年より低くなるほかは、全國的に例年より暑くなると予想されている。専門家は、「夏本番に入り、酷暑となる期間は、暑さ対策をしっかりとし、こまめに水分補給をするほか、野外で火を使う場合は安全に十分注意するように」と呼びかけている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月6日