近絶滅種に指定されているヘラシギがこのほど福建省泉州市晉江囲頭灣に2羽姿を見せた。このうち1羽は「7L」と記載された足環をしており、これによりすでに3年連続で同灣に飛來してきたことが判明した。人民網が伝えた。
この稀少な鳥は、現在、世界でわずか600羽ほどしか生息しておらず、「鳥類界のパンダ」と言われており、「中國國家重點保護野生動物リスト」1級に登録されている。ヘラシギの移動ルートは、東アジアからオーストラリアであることから、中國では主に渡り鳥として、一部は越冬のための渡り鳥として、通常、春と秋に中國を経由する。泉州市晉江囲頭灣は、移動ルート上の滯在スポットとなっており、一部のヘラシギはここに3日~5日ほど滯在し、エサを十分に食べた後、移動を続ける。
廈門(アモイ)市観鳥協會の陳浩理事は、「今回飛來が確認された、『7L』と書かれた足環をつけたヘラシギは、2019年夏にロシアのチュクチにある繁殖地で生まれ、同年および翌2020年に泉州市晉江囲頭灣で越冬した。『7L』のヘラシギは、2020年10月と今年10月に、江蘇省塩城市の條子泥濕地でも、バードウォッチャーによって飛來が確認されている」と紹介した。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年11月16日