インドで昨年10月に初めて確認された新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が、広東省広州で5月に発生したのに続き、深センや東莞でも最近、國內癥例が確認された。
複數の専門家は、現時點でデルタ株は変異株の中で最も感染力が強いほか、潛伏期間が短く、ウイルス量が多く、癥狀の進行が速いなどの特徴があると指摘している。
世界保健機関(WHO)が「注目すべき変異株」に指定している変異株は4種類ある。うち、昨年10月にインドで確認されたデルタ株と呼ばれるB.1.617.2株が最近、特に注目を集めている。WHOが今月15日に発表した新型コロナウイルスのグローバル週間報告によると、デルタ株はすでに、80以上の國と地域で確認されている。
発生源抑え込みとワクチン接種加速を
中國では新型コロナウイルス対策が常態化されてからも、國內の多くの地域で前後して國內癥例が確認されており、それらの発生源は調査によると、いずれも輸入癥例や輸入貨物と関係していた。そのため専門家は、「つまり、中國が現在直面しているリスクは依然として海外からの侵入ということになる」と指摘する。
中國疾病予防管理センターの研究員?馮子健氏は、「國際的な研究では、デルタ株が免疫を回避する現象がある程度確認されている。ただ、現有のワクチン數種類はこの変異株にも高い有効性がある。今回広東で発生した集団感染を見ると、感染者の中でワクチンを接種していなかった人が重癥化する割合はワクチン接種者より目に見えて高かった。つまり、ワクチン接種は変異株に対しても免疫作用を備えていることを示している」との見方を示す。
中國疾病予防管理センターの免疫計畫の首席専門家?王華慶氏も、「新型コロナウイルス予防に最も効果的なのはやはりワクチン接種だ」との見方を示す。
発生源を管理?コントロールする際、一部の國や地域では、PCR検査の感度が低く、偽陰性が出るというケースも多くあるため、専門家は、濃厚接觸者などには、重點的に何度もPCR検査を実施するようアドバイスしている。
中國の複數のワクチンメーカーの責任者は、「重大な突然変異に対応するためにワクチンを研究開発する準備はすでに整えられている。変異株に的を絞ったワクチンを速やかに開発し、変異株用のワクチンと現有のワクチンの両方を打つことができる。また、新しく開発した変異株用のワクチンと現有のワクチンを多価混合ワクチンとして使うこともできる」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月23日