同済大學附屬東方病院國家緊急醫學救援隊が先頭に立ち発起した「水上移動病院共同開発プロジェクト」の除幕式が2日、行われた。災害緊急救援の水路の空白を補い、災害醫學「水陸空」立體型救援モデルを実現する。中國新聞網が伝えた。
同プロジェクトは國家緊急醫學救援隊の洪水対策?災害救助における役割を十分に果たし、上海という巨大都市に力強い保障を提供する。同救援隊はこれまで関連航空企業と共に、國家緊急醫學救援隊航空救援分隊を結成していた。
除幕式の當日、洪水災害緊急対応訓練が崇明區明珠湖の水面で行われた。現地で洪水災害が発生し、郷村の自宅が流され、2人が負傷したと想定された。同済大學附屬東方病院國家緊急醫學救援隊は速やかに、水上救援移動病院を作った。醫療従事者はボートで負傷者を搬送しながら、通信ツールを使い水上移動病院本拠地と連絡した。すぐに「負傷者」は「水上移動病院」に移された。浮動プラットフォームにおいて、醫師は首を固定し止血処理を施し、テント內の治療室に移動させた。
プロジェクト責任者で、東方病院國家緊急醫學救援隊の劉中民隊長によると、「水上浮動病院」としての醫學救援船はトン數が大きく、使用可能な水域が少なく移動しにくいことから、水上醫療?救護システムの応用範囲が限られていた。そのため柔軟で機動力のある「水上浮動病院」の建設が必要だった。
同研究開発プロジェクトは、便利な「水上移動病院」を作り、浮動プラットフォーム及び取り外し可能な醫療テントを有機的に結びつけることを実現した。筆者の調査によると、今回の演習で使用された水上移動病院は、浮動プラットフォームと2つの取り外し可能な醫療用テントで構築されており、治療室と陰圧病室がある。
武漢の新型コロナウイルスとの戦いにおいて、同済大學附屬東方病院國家緊急醫學救援隊は東西湖區の武漢客庁方艙醫院(臨時醫療施設)を支援した。その車載移動病院とテント移動病院が大きな役割を果たした。東方病院は今回、同済大學建築設計研究院などと協力し、プロジェクト研究、材料研究、醫學研究を結びつけ、産學研一體型の科學技術研究チームを結成し、移動病院の成功経験を、未來の水上醫學救援に応用する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月3日