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【イラストで知ろう!イマドキ中國】 今年は「変な味」アイスがアツい!?

第17回

人民網日本語版 2020年05月14日13:52

気溫の上昇に伴い、アイスの美味しい季節がやってくる。中國では毎年この時期になると、様々な新商品が登場し、人々の舌を楽しませてくれる。特にここ數年、いわゆる「網紅商品(ネット人気商品)」も次々生まれ、話題を集めている。今回はそんな中國の冷たくてアツいアイスを紹介していこう。人民網が伝えた。

ここ數年、ネットで人気を博した中國のアイスとは?

真っ黒な椰子灰アイス(ヤシ殻活性炭アイス)やまるで目玉焼きのように卵黃が二つ並んだ雙黃蛋アイス(塩漬け卵味アイス)、タピオカの食感が楽しめるタピオカ入りミルクティーアイスなど、ここ數年ネットなどを通じて中國で人気を博しているアイスはちょっと変わった味わいとデザインの商品が多い。

また一方で昔懐かしのアイスの復刻版や中國の老舗ブランドとコラボしたアイス、さらには故宮の石獅子アイスや円明園の蓮花アイス、景山公園の牡丹アイスといったその景勝地でしか味わえないアイスもネットを通じて高い人気を集めている。

今年はより「変な味」アイスが人気に?

そして今年の中國のアイスはさらに「変な味」へと突き進むのがそのトレンドのようだ。最近話題を集めている商品を見ても、肉松(豚肉でんぶ)入りや臭豆腐(発酵液につけた豆腐加工品)味、カニやイカといったシーフード系、真っ黒な黒ビールアイスなど、見た目もさることながら、その味を想像しただけでギョッとしてしまうラインナップになっている。

しかし、実際に食べてみると、多くの商品がバニラ味をベースにしているため、甘いバニラ味の向こう側にほのかに「変な味」や「変な食感」がする程度というのが私の個人的な感想だった。そしてこれは大半の中國の消費者たちが抱いた感想でもあるようだ。

ただ味はともかくとしてパッケージやアイスのデザインはここ數年、目に見えてレベルアップしており、「怖いけどちょっと試しに買ってみよう」という気にさせられることは間違いない。

ちょっとした違いが面白い中國と日本のアイス事情

【棒アイスの食べ方】

個人差や地域差もあるようだが、中國に來て初めて目にしたのが、パッケージをあける際にアイス側から開けて、袋を棒のところまで引き下げてそのまま食べる食べ方。「これなら融けたアイスで手が汚れない」というのがその理由。

【小豆ではなく緑豆のアイス】

小豆のアイスは日本でも非常にポピュラーなアイスの一つだが、中國ではむしろ緑豆のアイスのほうがより多く売られている。なぜなら緑豆は中醫學的に暑気あたりを改善する食材だからなのだ。

【アイスを食べるにも養生の道あり!】

中國人の日常生活の隅々まで浸透している中醫學。それはアイスも例外ではない。ネットには「アイスを食べてはいけない時間帯」や「アイスを食べるときの注意點」といった「養生の道」的な內容があふれている。

人々の暮らしがますます豊かになっていくのにつれて、アイスを始めとする嗜好品に対するニーズもますます高まりを見せ、その選択肢も増えてきている。そして「試しに買ってみよう」という消費行為もまた中國の生活レベルにゆとりができてきていることを示していると言えるだろう(文?イラスト?玄番登史江、袁蒙)。

イラストで知ろう!イマドキ中國

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中國を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中國ってこんな國なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網日本語版」2020年5月14日 

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