故宮博物院文化創(chuàng)意館がこのほど、2020年の新商品として「荷包口紅」を発売した。全6色で、そのパッケージデザインは、同博物院が所蔵している「荷包」と呼ばれる小袋をモチーフにしている。この新発売の口紅は文化創(chuàng)意館の微信(WeChat)ミニプログラムで予約でき、価格は1本199元(1元は約16円)となっている。中國新聞網(wǎng)が報じた。
レトロ感ただようデザインの化粧品が人気に
故宮は、自主ブランドとして化粧品を販売しているほか、化粧品ブランドの毛戈平(MGPIN)やM?A?Cとコラボして化粧品を打ち出してきた。
「このパッケージを見ると、紫禁城の宮殿の華やかな建物をイメージできる」というのは、多くの人がM?A?Cと故宮がコラボして數(shù)量限定で発売した「中國龍紋口紅」を購入した理由だ。毛戈平が故宮とコラボして打ち出した文化クリエイティブ化粧品シリーズ「気蘊(yùn)東方」の一つで、躍動する龍が表面にデザインされているシルクパウダー?ファンデーションを見て、多くの女性が「家寶にできるくらいの一品。使うのはもったいない」との聲を上げている。
レトロな美しいデザインで人気となっている化粧品は、故宮だけではない。
2017年に浙江省杭州で誕生したコスメメーカー「花西子」は、「華やかな東洋のコスメ」というコンセプトを貫いている。會社名に含まれる「西子」は、詩人?蘇軾の詩の一節(jié)「西湖を西子(西施)に譬えるならば、淡い化粧、濃い化粧、いづれもよく似合う」から取られている。そのパッケージや商品の名前にも、中國の伝統(tǒng)文化が盛り込まれている。例えば、アイシャドウパレットのカラーネームには、「金陵棲霞盤」や「蓬萊紫光盤」といった具合だ。
「美康粉黛」も、レトロ系の中國コスメメーカーで、老舗ブランド「謝馥春」と比べると、中國のレトロな要素をふんだんに採用している。例えば、カラーネームには、あずきピンクに「紅豆南國」、オレンジは「橘子洲頭」、ワインレッドは「燭影揺紅」といったように、詩に出てくる言葉が採用されている。