世界金融危機の発生から10年、世界経済は再び十字路にさしかかっている。中國は全世界の人々の共通の幸福に著眼し、開放?協議?協力?ウィンウィンの理念による國際貿易紛爭の解決を堅持し、多角的貿易體制の公正性?権威性を維持し、世界経済ガバナンスと開放型世界経済の構築に中國の知恵を提供してきた。(文:趙瑾?中國社會科學院「習近平による新時代の中國の特色ある社會主義思想」研究センター特約研究員、財経戦略研究院研究員。人民日報掲載)
開放は世界経済の成長と國家の繁栄?発展において必ず通らなければならない道だ。商品、生産、資本、科學技術、サービスのグローバル化に伴い、世界はすでに「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」という開かれた世界経済システムを形成している。世界経済発展の歴史は、開かれた経済システムにおいては開放の理念と政策によって國際協力を強化し、貿易摩擦などのリスクや試練に対処してこそ、世界経済の成長と國家の繁栄を促進できることを示している。反対に、保護貿易主義の実行は自國にとっても世界にとってもマイナスであり、連鎖反応を引き起こして世界的な経済衰退を招きさえする。中國は確固として揺るぎなく開放を拡大している。先日閉幕した第14回G20サミットで習近平主席は「一層の市場開放」「自発的な輸入拡大」「ビジネス環境の持続的改善」「平等な待遇の全面的実施」「経済貿易交渉の力強い推進」という5つの重要措置を打ち出して、対外開放の新局面の形成を加速した。
協議は國際貿易紛爭の解決における第一の選択肢だ。國際経済貿易発展の歴史は、対話と協議が國際貿易紛爭の解決における第一の選択肢であることを示している。中國は一貫して対話による溝の解消を主張している。習主席は2016年のG20ビジネスサミット開幕式で「多國間主義を堅持し、対話と協議によって溝や紛爭を解決する」「皆が良くてこそ、世界はより素晴らしくなる」と強調した。これは國際貿易紛爭解決の正しい道を示したものだ。中國は常に國際関係における最良の接著剤は信頼であると考え、対話と協議において相互尊重と相互信頼を前面に出し、「小異を殘して大同につく」「一致點を集めて相違點を解消する」方針を堅持し、率直で踏み込んだ対話と意思疎通を通じて戦略的相互信頼を増進し、相互理解と相互賛同を深めてきた。