ロイター社は2019年の中國経済のスタート時期の成績として、「中國経済は予想以上に安定していた」との評価を下した。中國経済は今、勢いよく発展しているところで、中國內外で高い信頼と評価を得ている。
世界では、多くの海外企業の責任者が中國経済の見通しに期待を寄せる。投資機関は中國を投資家が真っ先に選ぶ投資先とする。國際通貨基金(IMF)などの機関は中國経済の成長率予測を相次いで引き上げた。中國國內では、市場の期待が目に見えて改善した。3月には製造業購買擔當者指數(PMI)が景気拡大局面に戻り、前月比1.3ポイント上昇した。第1四半期には、消費者信頼感指數が124.6になり、前年第4四半期を3.2ポイント上回った。
市場の期待と信頼感がなぜ重要かというと、これらが過去の経済に基づいて形成されるからというだけでなく、経済の未來を指し示し、未來に影響を與えるものだからだ。中國経済への信頼はどこからくるのだろうか。一連の関連する狀況を通して考察してみよう。
まず最近の中國経済は安定さの中で好転し、中長期的な潛在力は相當なものがある。最近の狀況については多言を要しない。第1四半期の経済データのうち、経済の規模と構造を示すデータはいずれも安定さの中で好転し、経済成長率、雇用、物価、國際収支などの主要指標は合理的な範囲を保ち、新原動力が成長の新たな注目點になりつつある。中長期的には、中國の発展は引き続いて、また長期にわたって重要な戦略的チャンスの時期を迎えるとみられる。「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの共同建設、北京市、天津市、河北省の協同発展戦略から、長江経済ベルト戦略、粵港澳大灣區(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政區によって構成される都市クラスター)の建設などまで、中國は行動につながるチャンスを発展の現実としてきた。中國経済の発展周期はすでに40年間続き、約9%の平均成長率を達成しており、改革開放の道に沿って歩み続け、今後も続いていくとみられる。
次に中國経済では供給と需要とどちらにも大きな可能性があり、これから十分なパワーを発揮するとみられる。供給についてみると、供給側構造改革が全産業で進行中だ。中國には世界で最も整った産業システムがあり、これを基礎として、品質の変革、効率の変革、原動力の変革を推進すれば、中國の産業の競爭力、製品の競爭力、企業の競爭力は全面的に向上する。需要についてみると、14億人近い人口を擁する大市場には多様なニーズが育ちつつある。約4億人の急速に成長する中所得層が消費のバージョンアップを絶えず前進させている。新しいタイプの工業化、情報化、都市化、農業現代化が同じ歩調で発展しており、都市と農村の間、都市と都市の間の発展のアンバランスには相當な可能性が潛む。需給両サイドが手を取り合って前進し、中國経済の強大な発展の強靱さと広大な融通の余地を形成したといえる。
最後に中國経済のマクロ政策には十分なストックがあり、ミクロレベルの経済主體は活力に満ち、中國経済の原動力は今後も長続きするとみられる。マクロ政策をみると、今年に入ってから積極的な効果が相次いで現れている。安定的な金融政策により流動性の合理的なゆとりが保たれ、積極的な財政政策が力を増し効果を高めている。個人所得稅、増値稅(付加価値稅)、社會保険料の引き下げから「放管服改革」(行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化)などの一連の改革まで、政策が経済の安定的運営の後ろ盾となってきた。中國政府はたびたび、中國の政策ストックはまだたくさんあり、政策の可能性はまだ十分にあるとしてきた。ミクロレベルの経済主體は、政策との良好な相互連動の関係を実現しつつある。第1四半期には、全國の新規登録企業の一日あたり平均登録數は1萬6500社に達し、前年同期比12.3%増加した。工業情報化部(省)が企業1萬5千社を対象に行った調査によれば、約1萬社が「受注狀況は好調」と答えたという。企業を主體として、中國の革新(イノベーション)が勢いよく発展しており、一連の新産業、新技術、新製品、新モデルが次々に登場している。政策は連続性と安定性を保ち、ミクロ主體の活力が絶えず強化され、未來への期待が高まり、中國経済は原動力と活力を長続きさせるとみられる。
「中國経済は大海原であって、小さな池ではない」。「強風や豪雨は小さな池を翻すことはできるが、大海原をひっくり返すことはできない」。中國経済は大海原のような気迫に満ちている。中國には経済へ大きな信頼感を抱き、努力して奮進し、中國経済のよりよい未來を達成できるだけの十分な理由がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月14日