中國の太原鋼鉄集団（以下「同社」）への20日の取材によると、同社は高純度ステンレス材料を使い、直徑と重量が世界最大の非溶接一體型ステンレスリング狀鍛造部品の製造に成功した。これは中國初の第4世代原子爐、福建省霞浦県60萬kW高速中性子爐モデル爐中核部品のサポートリングの製造に用いられる。科技日?qǐng)?bào)が伝えた。

高速中性子爐は中國の「熱中性子爐――高速中性子爐――核融合爐」という原子力発展「3ステップ」戦略の2歩目だ。これは世界の第4世代先進(jìn)原子力システムの最有力候補(bǔ)であり、核燃料の資源利用率を大幅に高めることができる。爐全體の「背骨」であるこの大型リング狀鍛造部品の直徑は15.6メートル、重さは150トン。構(gòu)造上、7000トンの重量と摂氏650度の高溫に耐え、40年にわたり稼働し続ける。

國內(nèi)外ではこれまで、この大型の鍛造部品は溶接により製造されていた。溶接部分の材料の組織的な性能が低く、原子爐稼働の安全リスクとなる。中國科學(xué)院金屬研究所は「小をもって大を制する」の工法路線を開発し、58個(gè)の高純度ステンレス連続鋳造スラブを重ね合わせ鋳造することで、このリングに必要な100トン級(jí)原料を作った。従來の「大をもって大を制する」技術(shù)の鋼塊凝固の過程にある冶金學(xué)的欠陥問題を解消した。

過酷な使用條件と新たな加工技術(shù)は、連続鋳造スラブの化學(xué)成分と均等性に対してかつてない課題を突きつけた。同社は中國原子力科學(xué)研究院、中國科學(xué)院金屬研究所と共同開発し、全面的に技術(shù)の研究開発を展開した。冶金?連続鋳造技術(shù)のブレイクスルーにより、材料の耐高溫性、耐腐食性、鉄鋼の純度、內(nèi)部組織の均等性、サイズの精度などの指標(biāo)が新たな高みに達(dá)した。高速中性子爐中核設(shè)備用アルミニウム板、連続鋳造スラブ、エレクトロスラグなど一連の製品の製造技術(shù)を確立し、量産化能力を形成したことは、この「世界トップ」の開発成功を力強(qiáng)く支えた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月21日