アップル関連の製品、システム、アプリは全世界統一で英語名稱を使用しているが、アップルは近いうちに発表するiOS、watchOS、macOSの三大OSと関連アプリの中で、中國ユーザーが理解しやすいような中國語名を導入すると明らかにしている。
例を挙げると、アップルの「Wallet」は「銭包」、「Safari」は後ろに中國語を加えて「Safari瀏覧器」、「Finder」はオリジナリティあふれた音訳の「訪達」となる。
全ての中國語翻訳はアップルの中國クリエイティブチームが行っており、長い時間をかけて考案されたという。
これは、中國人消費者に対するより上質なサービス提供が主な目的だ。アップル製品はこれまで、その多くの購入客がアップルファンで、彼らはアップル製品の英語名稱の理解には何ら問題ないとしていたが、アップル製品が徐々に多くの人に受け入れられていくにつれ、このような英語名稱に戸惑う非アップルファンも出てきた。このような狀況を考慮し、アップルは今回の「中國語名導入」に踏み切った。
アップルの発表によると、今回の中國語名導入は三大OSの數百のインターフェイス、デフォルトのアプリに及んでおり、中國大陸のユーザーがそのような特別待遇を受けることができ、その他の國?地域では現時點では似たようなサービス導入はないという。
アップルの中國語名への翻訳に関しては主に下記のようなタイプに分かれている。
①直訳タイプ
「Wallet」を中國語の財布を指す単語の「銭包」にするというように、中國語の意味をそのまま翻訳し、機能を探す際に、中國人が分かりやすいような直訳タイプ。
英語があまり理解できないユーザーも多いので、アップルの英語名稱を不便だと感じる場合があるためだ。この他にも、「Mission Control」を「調度中心」、「Dock」を「程序塢」、 「Launchpad」を「啓動臺」というように英語から中國語に直訳されている。
②中國語と英語の混合タイプ
「Safari」を「Safari瀏覧器」、「FaceTime」を「FaceTime通話」、「Touch ID」を「觸控ID」とするように、世界的にもすでに広く知られている英語に中國語を加えて、中國ユーザーが理解しやすいようにしたタイプ。
③オリジナリティあふれる翻訳タイプ
「Finder」を「訪達」、「Animoji」を「動話表情」 、「Spotlight」を「聚焦」、「Clips」を「可立拍」、「GrageBand」を「庫楽隊」といった翻訳は、アップルのクリエイティブチームの基礎的な革新力が試される翻訳となっている。適した中國語を見つけるのは簡単ではなく、中國語と英語の要素を兼ね備え、中國ユーザーが理解できる翻訳が求められる。例えば、「Finder」を「訪達」とする翻訳は音訳と意訳といった様々な要素を兼ね備えており、絶妙な翻訳だと言えるだろう。
④英語名稱を引き続き使用するタイプ
例えば、「Siri」という英語名は全世界で5年ほど使用されており、中國ユーザーもiPhoneを取り出してすぐに「Hi Siri」と呼びかけて音聲アシスタント機能を起動させている。そのほか、「Hi Siri」という呼びかけが音聲アシスタント機能の起動に関連しているため、中國大陸での「Siri」の呼び名が他の國?地域と異なったとしたら、その機能が起動できないという問題が生じる可能性がある。アプリを購入する「App Store」もほとんどの人に知られているので、英語名を引き続き使用する。
新たに導入される中國語名はiOSやwatchOS、いずれリリースされるmacOSの三大OSの隅々にまで採用される。これにより、iPhoneやMac、Apple Watchを起動させたとき、アプリのアイコンの下やシステム部分に新しく統一された中國語名を見ることができる。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年10月31日
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