米國の昆蟲グルメフェスティバル「Brooklyn Bugs」がレイバー?デイの週末に、ニューヨークのブルックリンで開かれ、ゴキブリやセミなどがテーブルに並べられた。マサチューセッツ工科大學(MIT)の卒業生の盧康■(■は女へんに尼)さんは食用昆蟲産業の推進に力を注いでおり、四川風ピリ辛ゴキブリ炒めなどのメニューを開発している。米紙「World Journal」の報道を引用して中國新聞網が伝えた。
盧さんはボストン出身で、マサチューセッツ工科大學環境工學部を卒業した。盧さんは、「昆蟲の全てを魅力的に感じており、より多くの人に食用昆蟲の良さを理解してもらうように盡力している。昆蟲は地球上で個體數が最も多い種であり、一人當たりにすると、異なる種類の昆蟲40トンを分配することができる」と語った。
盧さんが初めて昆蟲を食べたのは、8歳のころで、父親の故郷である山東省臨沂市に行ったときだという。盧さんは、「祖母が作ってくれたセミのフライは、サクサクとした食感で、食べた瞬間に香りが口いっぱいに広がった。それ以降、私は昆蟲を育てるようになり、実験室に最高で1萬匹以上のゴキブリなどの昆蟲を飼ったことがある。定期的にメモを取り、昆蟲の成長を記録していた」と話した。
また、盧さんは、「食用昆蟲は厳格な基準と製造工程が設けられており、現在食べられている昆蟲は、食用のものとして育てられている。例えば、現地時間9月2日にブルックリン昆蟲グルメフェスティバルに出品されたアラスカゴキブリは、一般家庭で見かけるゴキブリとは完全に異なるもの。市場での食用昆蟲の販売価格も高く、1ポンド當たり平均20-25ドル(1ドルは約108.5円)となっている」と続けた。
盧さんは、ゴキブリフライをサラダと混ぜたり、マカロニチーズに入れたりなど、これまで多くの食用昆蟲メニューを開発している。盧さんが最も好きなメニューはゴキブリフライに唐辛子や花椒などの香辛料を加えた四川風ゴキブリ料理だという。
盧さんは、「育ててきたゴキブリには愛著が湧くが、食べるとなればそんなことは気にならない。昆蟲には全く感情がなく、痛覚もない。さらに、栄養価が非常に高く、タンパク質やカルシウム、鉄分などの栄養素を豊富に含んでいる。昆蟲の飼育コストは低く、エネルギー消費量も少ない。それに加えて、生命力は強く、成長期間が短いため、世界の食糧問題を解決するのに最適だ。昆蟲グルメフェスティバルを通して、多くの人に食用昆蟲が栄養価が高く、高タンパクで、環境に優しく、生態バランスを維持できる食べ物だと理解してもらいたい。また、母親の故郷である広東省に戻って、広東省や雲南省などの昆蟲料理を探求したい」と語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年9月7日
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