それから3年後の今、生存する元慰安婦は9人にまで減ってしまった。
90分の同作品では、元慰安婦22人の普段の生活を記録している。
ある女性は日本人の寫真を見て、「彼らも高齢になったね」と笑いながら話している。
別の女性は、野良ネコを拾って帰るのが好きで、自分が食べる食事を節約してでも、ネコに餌をやっている。
ある一人暮らしの女性は、誰にも看取られずにこの世を去った。
別のある女性は、「雨が降ると、道は滑りやすくなり、転んでも自分で起き上がらなければならない。自分の悩みは自分で解決し、自分の涙は自分で拭かなければならない」という童謡を歌う。
郭監督は、「『二十二』は、あまりに淡々としていて、対立的な部分が乏しく、その慘めな歴史を直接に觸れていなかったと感じる人もいるかもしれない」としながらも、「『対立的』なことばかり考え、彼女たちの傷を蒸し返し、憎しみを募らせさせる必要はない」と話す。
「見る人が、彼女たちの家、彼女たちのもとを訪れ、彼女たちを見て、その生活を理解してくれたらそれでいい。彼女たちのことを知るというのが、彼女たちを助けるための最も良い方法」と郭監督。
郭監督が最も印象深かったのは、韋さんはたくさんの苦痛を経験してきたにもかかわらず、「世界はすばらしい。私はまだまだ生きたい。この世界は活気に満ちている」と語ったことだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月10日
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