就職情報サイトBOSS直聘が10日に発表した「2016年中國男女別賃金格差報告」によると、中國人女性の平均月収は男性の77％にとどまっている。一線都市は男女の賃金格差が最も小さく、三線都市と四線都市は格差が大きかった。「京華時報」が伝えた。

同サイトと同じく就職情報サイトの看準(zhǔn)網(wǎng)がまとめたデータによれば、2016年の女性労働者の稅引前平均月収は4449元（1元は約15.6円）で、男性の平均より22.3％少なかった。賃金が上昇すると、格差も拡大する。現(xiàn)在、中國の求職者の7割は賃金が2千～6500元で、女性は中でも低賃金に分布する傾向がある。5千元を超えると、女性の人數(shù)が男性より目立って少なくなる。

同報告は、「産業(yè)と都市によって生じた男女の賃金格差が格差全體の38％を占める。18％は労働者の學(xué)歴とキャリアの差によって生じたものだ。産業(yè)と都市という要素が調(diào)整されると、格差は22.3％から13.8％に縮小し、キャリアと學(xué)歴の要素が調(diào)整されると、格差は9.8％に縮まる。だが格差のうち44％は解釈できない要素によるもので、中國ではまだ男女間で『同一労働同一賃金』になっておらず、性差別の問題が依然として深刻であることがうかがえる」と指摘する。

産業(yè)は男女の賃金格差を生み出す最大の要因だ。格差が大きい産業(yè)には主に2種類あり、1つは高賃金を生み出す技術(shù)が要求される職場で男性の割合が女性を大きく上回る。醫(yī)療、専門的検査、インターネットなどだ。もう1つは身體能力などの要因により男女の就業(yè)者數(shù)の割合に大きな開きがある職場で、工事施工、採鉱?精錬などだ。2016年に女性の平均賃金が男性より30％以上低かった産業(yè)は、醫(yī)療、検査?認(rèn)証、映畫?メディア、モバイルインターネットだった。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年11月11日