フィリピン政府は30日、中國が設立を呼びかけたアジアインフラ投資銀行(AIIB)に參加することを明らかにした。滑り込みで創設メンバーの仲間入りをすることになる。中國新聞網が伝えた。
今年12月25日に発足したAIIBは、世界初の、中國が設立を呼びかけて発足した多國間金融機関で、中國を含む57カ國が共同で設立準備を進めてきた。フィリピンは創設メンバーとして名乗りを上げた國の中で、唯一AIIBの設立協定に調印していない國だった。AIIBの設立準備計畫によると、創設メンバーになる意志を表明した國は、今年12月31日までに協定への調印を終えなければならない。
フィリピンのセサール?プリシマ財務相は30日にソーシャルネットワーキングサイトのアカウントを通じて、フィリピンが今年12月31日までにAIIB協定に調印する予定であること、新たに発足したこの多國間金融機関に參加することで、インフラの発展と相互連攜?相互接続を促進したい考えであることを明らかにした。
プリシマ財務相は、「フィリピン政府は、AIIBが既存の多國間金融機関とともに経済成長の推進で相互に補完し合う関係になることを確信する。フィリピンにとって、AIIBは発展の可能性が大きい機関であり、投資ニーズを満たし、多くの國に存在する資金調達ルートの欠如という問題を補完することを助けるものになる」と述べた。
AIIBの法定資本金は1千億ドル(約12兆440億円)で、実際に払い込まれる資本金と未払いの資本金があり、実際に払い込まれる資本金は全體の20%だ。フィリピン財務省によると、フィリピンが引き受けた資本金(実際に払い込まれる資本金)は1億9600萬ドル(約236億428萬円)で、今後5年間で5回に分割し、毎年20%にあたる約3900億ドル(約46億9677萬円)を払い込むことになっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月31日